米Google、ネットコンテンツを雑誌風に閲覧できるアプリ「Google Currents」


 米Googleは8日、インターネットコンテンツを雑誌のような美しいデザインで閲覧できる無料iOS/Androidアプリ「Google Currents」を公開した。App StoreとAndroid Marketで公開されており、位置情報に基づき米国ユーザーにのみ提供される。

 Google Currentsにコンテンツを提供しているのは150以上の出版社。その中には、CNET、AllThingsD、Forbes、Fast Company、TechCrunch、Popular Science、PBSなど数多くの有名新聞・雑誌が名を連ねている。全文記事だけでなく、動画、写真、スライドショー、ライブマップ、ソーシャルストリームなども含まれている。

 出版社のコンテンツのほか、ユーザーが自分でブログフィードなどを登録することも可能だ。それらのコンテンツもまた、雑誌のような美しいデザインで閲覧できる。

 最も読まれている人気記事を簡単に見られる仕組みも提供されている。Googleの検索技術に基づき、エンターテインメント、スポーツ、サイエンスなど5つのカテゴリーの最新トレンドを閲覧できる。

 コンテンツはいずれもiPad、iPhone、Android端末などで閲覧しやすいよう、大小画面に自動的に対応する。一度購読したコンテンツは異なる端末の間でも同期され、オフラインでも楽しむことができる。

「Google Currents」のAndroidアプリ(Android Marketのスクリーンショットより)

 Google CurrentsはGoogle+とも統合されており、Google Currentsで閲覧した記事や動画、写真などをその場でGoogle+のサークルに共有できるため、出版社にとっても魅力的だ。出版社はGoogle Analyticsと連携させることによって、ユーザーの好みや端末の利用形態、利用している地域などの情報をさらに入手することができる。

 現時点でコンテンツを提供している出版社は限られているが、Googleはセルフサービスの仕組みを出版社向けに用意した。これを利用することで、自らコンテンツをGoogle Currents向けにカスタマイズして提供できる。タブレット端末やスマートフォン開発チームを持たない小さな出版社や新聞社、非営利組織でも簡単にコンテンツを提供できることになる。

出版社がセルフサービスでGoogle Currents向けコンテンツを提供できる「Google Currents Producer」(Google Mobile公式ブログより画像転載)




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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/12/9 12:46