ソフトイーサ、IPSec/L2TP対応の「PacketiX VPN Server」ベータ版公開
iPhone標準搭載のVPNクライアントからPacketiX VPN Serverに接続した際の画面 |
ソフトイーサ株式会社は20日、VPN構築用サーバーソフトウェア「PacketiX VPN Server」の新バージョン(ベータ版)を公開した。新たにIPsecサーバー機能が追加され、iPhone、Android、Mac OS Xなどに標準搭載されているL2TPクライアント機能を使ってのリモート接続が可能になる。6月30日まで無償で利用可能。
PacketiX VPN Serverでは従来、端末やサーバー間の通信プロトコルとしてSSL-VPNのみをサポートしていた。このため、SSL-VPN非対応端末で接続するには専用アプリを導入したり、スマートフォンなどの場合はそもそも接続できないケースがあった。
今回、データ暗号化用のIPsecサーバー機能が追加されたことにより、L2TPおよびEtherIPを用いた仮想専用線接続が可能になった。L2TPはiPhoneをはじめとしたスマートフォンでも標準搭載されている機能のため、アプリのインストール不要でより簡単にVPN通信ができる。また、RFC 3947に準拠したことで、“NAT越え”問題の解消を図ったという。
公開されたベータ版のビルドは「7768」で、日本語版、中国語 (簡体字) 版が用意される。動作環境はWindows、Linux、FreeBSD、Solaris、Mac OS X。なお、次期製品版のほか、オープンソース版にあたる「UT-VPN」でも、IPSecサーバー機能を提供する計画。該当部のソースコードも公開する。
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(森田 秀一)
2012/1/20 13:51
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