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IPSTAR、災害時向けの衛星ネットサービス、使わない平常時は月額料金不要


 衛星インターネットサービスを手がけるIPSTARは1日、災害対策拠点や避難所など、災害時のみの利用を想定したパッケージプラン「IPSTAR BCP(Business Continuity Package)」の提供を開始すると発表した。初期費用52万5000円(衛星通信機器、設置費用を含む)を支払えば、その後5年間、任意の月のみ月額1万5750円で下り4Mbps/上り2Mbpsの衛星インターネットを利用できる。使用しない平常時は月額料金が発生しないのが特徴。

 平常時でも最低限の帯域は解放しており、定期的な接続チェックやメールによる送受信などの低速通信は、月額料金なしで可能。災害が発生するなどして他の通信回線が使えなくなった場合に、IPSTARに増速手続きをすることで下り4Mbps/上り2Mbpsが使えるようになる。

 なお、初期費用には5年間の利用権が含まれているが、期間満了後のサービス継続については今のところ未定だとしている。

 IPSTARによると、東日本大震災では、地上の中継回線が切断した携帯電話基地局の代替回線や避難所での通信手段として、最大500台ほどの衛星通信基地局が使われ、災害時の有効性が証明されたという。

 しかし従来の衛星通信サービスは、災害時に備えておくための平常時のランニングコストがネックとなり、最重要拠点以外では導入が進まなかったとして、平常時の月額料金が不要なIPSTAR BCPを提供することにした。予算が厳しく衛星通信を導入できなかった地方自治体などに利用してほしいとしている。なお、当面は1000台限定での販売となる。


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(永沢 茂)

2012/2/2 12:57