米LogMeInが日本展開を説明。個人サービスは高評価、法人市場拡大を目指す


LogMeInのマイケル・サイモン社長兼CEO

 リモートアクセスサービスを手がける米LogMeInは2日、マイケル・サイモン社長兼CEOの来日に合わせて、LogMeInの事業戦略と日本市場における取り組みなどに関する説明会を開催した。

 LogMeInは、PCにソフトをインストールするだけで、ブラウザーやスマートフォン向けアプリなどからリモートアクセスを行えるサービス。無料版の「LogMeIn Free」と、ファイル転送などの機能が追加される有料版(年額9640円)の「LogMeIn Pro」があり、世界で1300万人以上のユーザーに利用されている。

 サイモン氏は、「iOS向けアプリの『LogMeIn for iOS』は、日本でも提供開始直後から数多くのダウンロードと高評価を得ている」として、iOSアプリの生産性部門でダウンロード数1位になったことを紹介。日本でもすでに多くのユーザーに利用されており、特に高速なモバイル環境の整った日本市場は、LogMeInにとっても理想的なユーザー層だと語った。

 LogMeInでは、こうした個人向けサービスを展開するとともに、リモートアクセスの技術を使ったオンラインサポートサービス「LogMeIn Rescue」(年額11万8000円~)などを法人向けに提供しており、現在ではこうしたサポート製品の売上が55%を占めるという。

 サイモン氏は、法人向け製品はマイクロソフトやシマンテック、ソニー、ホンダ、GE、IBMといった大企業から、ITビジネスを手がける中小企業まで、世界で100万社以上に利用されていると説明。日本の大手企業でも海外事業部を中心に広く利用されており、さらに日本国内法人での利用を拡大していきたいと語った。

 LogMeInでは、2011年に日本法人の日本ログミーイン株式会社を設立。今後、日本においては、日本ユーザー向けコミュニティの構築や、産業分野に特化したパートナーとの関係強化、通信キャリアや端末デバイスメーカーなどとの連携を進めるとともに、製品やドキュメントなどの迅速なローカライズを行なっていくとした。

iOS向けアプリは日本でも公開直後から高評価法人向けにはリモートサポートサービスなどを提供

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(三柳 英樹)

2012/2/3 06:00