「Firefox 11」ベータ版が近日公開、Android版は大幅な変更を予定


 Mozilla Japanは3日、「Firefox 10」の正式版が公開されたことに合わせ、近日中にβ版が公開される予定の「Firefox 11」の新機能について紹介した。

 「Firefox 10」が正式版となったことで、次期バージョンの「Firefox 11」はベータチャンネルでの開発に切り替わり、今後の開発では基本的に新機能の追加は行われない。

 Firefox 11では、ユーザーデータを同期する「Firefox Sync」の機能を強化し、アドオンの同期に対応。また、Google Chromeからのブックマークや表示履歴などのインポート機能が追加される。

 このほか、ビデオファイルのコントロールへのフルスクリーンボタンの追加や、ウェブアプリケーションのキャッシュファイルを消去できる機能が追加。パフォーマンス面ではJavaScriptのメモリ使用量を削減し、JavaScriptの使用量が比較的多いページでは20%近く削減されるという。

 ウェブ開発者向けには、開発者ツールに3D DOMビューアーを統合し、ウェブページのCSSをまとめて確認・編集するためのスタイル編集ツールを追加。WebSocketの実装を最新仕様に対応して更新する。

 また、Android版のFirefox 11では、抜本的な設計の見直しを行い、ユーザーインターフェイスやパフォーマンスも以前のバージョンから大きく変化する予定となっている。このため、ベータ期間中も例外的に機能の実装や改良が続けられ、リリース日もデスクトップ版より後になる見込みだとしている。


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(三柳 英樹)

2012/2/3 17:44