デジガレ、サンフランシスコにベンチャー支援施設、「アジャイル開発」軸に


 株式会社デジタルガレージは10日、米カリフォルニア州サンフランシスコ市に、スタートアップ企業(新興ベンチャー企業)の育成・支援を目的としたインキュベーションセンターを開設すると発表した。現地法人を通じてすでに不動産物件も取得済み。2012年秋のオープンを目指す。

 デジタルガレージでは同センターを「投資から開発支援、事業育成までを一気通貫で行うグローバルなインキュベーション体制の核」と定義。国際的な投資家ネットワークを通じて発掘した各地のスタートアップ企業を集め、さまざまな支援を行うとしている。

 支援にあたっては「アジャイル開発」「リーンスタートアップ」と呼ばれる概念を重視。ソフトウェアの開発と検証を週単位という短い間隔で繰り返し、さらに、顧客からのフィードバックをより積極的に取り込むことで、市場性が未知数のサービスを効率よく開発させたいとしている。また、ネットプライスドットコム、カカクコムと共同で展開する起業家支援プログラム「Open Network Lab」の運営成果も提供していく。

 インキュベーションセンターの開設が予定されている物件は、サンフランシスコ市中心部のユニオンスクエアそば。地上8階(一部2階)建てで、延べ床面積は約2288坪。このオフィスビルの1・2階がセンターとなる予定。その他のフロアについても、出資企業の規模拡大などに応じて順次活用していく。


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(森田 秀一)

2012/2/10 18:42