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楽天が過去最高の営業益、三木谷社長「流通総額10兆円は実現可能」


三木谷浩史社長

 楽天株式会社は13日、2011年度通期(2011年1月〜12月)の連結決算を発表した。売上高は3799億円(前年度比9.8%増)、営業利益は713億円(同11.9%増)、経常利益は688億円(同10.5%)で増収増益となり、いずれも過去最高だった。一方、純損益はクレジットカード事業の再構築に伴う特別損失を840億円計上したことにより、11億円の赤字となった。

 同社の三木谷浩史社長は2011年を振り返り、「楽天市場単体の流通総額が1兆円を突破した」としてEC事業が順調に推移したことを評価するとともに、「次は10兆円」と新たな目標を掲げた。「今後はスマートフォンやタブレット端末経由の売り上げが増える。心の中には『何年まで』というのはあるが、あまりにもアグレッシブなのでこの場で宣言するのは避ける。とはいえ、ユーザー数と1人あたりの注文件数をそれぞれ3倍にすれば実現可能な数字だ」。

 また、2012年1月に買収が完了した、カナダの電子書籍企業「Kobo」については現在、世界で700万人が同社のデバイスやアプリを使用していると説明。Koboの日本進出についても準備を進めていると話したが、具体的な時期については「遠い将来ではないとだけ申しておく」と明言を避けた。

 Amazon.comが電子書籍端末「Kindle」の日本版を4月に発売するという一部報道について感想を求められた三木谷社長は、「Amazon関係者ではないので、彼らの戦略はわからない」と前置きした上で、「楽天としては出版社や既存の小売業界とも協力して、出版業界全体を大きくしていきたい考えがある」と話した。


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(増田 覚)

2012/2/14 06:00