MS、GoogleとMotorolaを競争法違反で欧州委員会に提訴


 米Microsoftは22日、米Googleと米Motorola Mobilityが欧州競争法に違反しているとして、欧州委員会に提訴したことを明らかにした。欧州委員会と米司法省は2月13日に、GoogleによるMotorola Mobilityの買収を承認している。

 Microsoftは提訴の理由について、MotorolaがWindows PCやXboxなど競合製品の販売を妨害しているためと説明。Motorolaは、ウェブ上で動画を再生する際の標準技術に関する複数の特許を保有しており、これらの特許は公正、合理的かつ非差別的な条件で他社に提供する必要があるにもかかわらず、高額な使用料を請求しているという。

 Microsoftでは、「Motorolaはウェブ上の動画を殺すために必須の特許を使っており、新たなオーナーであるGoogleもその方向を変えるようには見えない」と両社を批判している。Motorolaは1000ドルのノートPC1台につき、H.264関連の50件の特許のライセンス料として22.5ドルをMicrosoftに支払うよう要求しているが、同時に必要となる29社・2300件の特許のライセンス料は2セントでしかなく、Motorolaはわずか50件の特許で1000倍以上の使用料を要求していると訴えている。


関連情報


(三柳 英樹)

2012/2/23 13:17