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はてな、ブックマークボタンで周知せず行動情報取得を行なっていたことを謝罪


 株式会社はてなは13日、はてなが提供する「はてなブックマークボタン」で、2011年9月1日から利用者に十分な周知のないまま閲覧者の行動情報を第三者に送信していたとして、行動情報の送信を停止したと発表。利用者への周知が十分でないまま、こうした行為を行なっていたことについて謝罪した。

 はてなブックマークボタンは、オンラインブックマークサービス「はてなブックマーク」に関連するウェブページ用のボタン。指定されたコードをHTML中に記述することで、ページの閲覧者がはてなブックマークにページを追加できる機能や、ページに付けられたはてなブックマークのコメントの閲覧、ブックマーク数の表示などの機能が提供される。

 はてなブックマークボタンで、2011年9月1日から株式会社マイクロアドのプラットフォームを利用して、興味関心に基づく広告の掲載を目的とした行動情報の取得を行なっているという説明は、はてなブックマークボタンのヘルプページに記載されている。しかし、説明はこのヘルプページに記載されているのみで、ユーザーへの周知徹底は図られないまま、2011年9月1日から行動情報の取得が開始された。

 はてなでは、この措置の導入に合わせて、行動情報の取得を行わないボタンも別途用意していた。しかし、それより前からはてなブックマークボタンを設置しているサイトにとっては、ページに張り付けているスクリプトはそのままで、気付かないうちに行動情報の取得を行うボタンを表示する形となってしまっていた。

 はてなでは13日、今回の件に関する見解を発表。利用者に十分な告知を行わないまま、行動情報を第三者に送信していたことを謝罪するとともに、13日午後4時に行動情報の送信を停止したと説明。ただし、環境によっては、変更が反映されるまでに最大24時間かかることがあるとしている。また、ユーザーに対しては、マイクロアドが提供している、行動情報の蓄積を停止するためのページを案内している。

 また、はてなブックマークボタンのスクリプトには、一部サイトについて行動情報の取得対象から除外するコードも記述されている。この点についてはてなでは、はてなブックマークのマーケティング施策によるもので、ボタンの設置を依頼するなどのやりとりの際に、行動情報の取得除外を希望されたサイトについて、除外ドメインリストとして実装したものだとしている。

 はてなでは今回の件について、今後は重要なお知らせについてはユーザーへの告知を徹底するとともに、はてなブックマークボタンからの第三者への情報提供を行わないとしている。

 INTERNET WatchをはじめとするImpress Watchの各媒体でも、以前よりはてなブックマークボタンを各ページに表示している。Impress Watchのプライバシーポリシーのページでは、広告などの目的でCookieやウェブビーコンを使用している第三者企業を挙げているが、今回のはてなブックマークボタンについては、設置時にはトラッキングCookieは利用されておらず、その後にトラッキングCookieが導入されていたことを把握できていなかったため、プライバシーポリシーにも掲載していなかった。Impress Watchでは、事態を把握した3月11日から、はてなブックマークボタンを情報行動の取得を行わないボタンに差し替えていたが、今後はこうした第三者のスクリプトなどの利用に関してより対応を強化していく。


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(三柳 英樹)

2012/3/13 19:22