「Firefox 12」ベータ版公開、アップデート時の確認を省略する仕組みを導入


 Mozillaは17日、次期バージョンのウェブブラウザー「Firefox 12」のベータ版を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。Firefox 12の正式版公開は4月24日の予定。

 Firefox 12では、Windowsでの更新時にユーザーアカウント制御(UAC)ダイアログによる確認が出ないようにする仕組みを実装した。システムに「Mozilla Maintainance Service」が常駐し、更新が見つかると自動的にインストールを行う仕組みで、これによりユーザーが一度Firefoxに対して許可を与えると、以降はUACダイアログは表示されなくなる。

 ユーザーインターフェイスについては、HTML5の動画や音声で表示されるコントローラーを改良。パフォーマンス面では、巨大なJavaScriptコードを使用しているページの表示高速化や、画像表示の高速化、Mac/Linux環境でのCanvasの描画速度改善などを行なっている。

 また、標準では無効となっているが、新しいタブを開いた際に「よく見るページ」の一覧を表示する機能を試験的に実装した。

 ウェブ開発者向けには、Firefoxの組み込み開発ツールに85以上の改良を実施。ウェブコンソールやスクラッチパッド、スタイルエディターなどの使い勝手を向上させた。


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(三柳 英樹)

2012/3/19 14:20