BookLiveに、東芝、NECら4社が出資。クラブ三省堂とのポイント連携サービスも


 トッパングループの株式会社BookLiveは、3月30日付けで、三井物産、日本政策投資銀行、東芝、NEC を引受先とする総額約29億円の第三者割当増資を実施すると発表した。
 
 三井物産、日本政策投資銀行、東芝、NECの4社はBookLiveの戦略的パートナーとして、三井物産は海外展開、日本政策投資銀行は資金面を中心にバックアップ。

 東芝は、ちょうど1年前となる2011年4月にBookLiveと協業で電子書籍ストア「BookPlace(ブックプレイス)ストア(powered by BookLive!)」を開始。2012年2月には、電子ブックリーダー「BookPlace DB50」を発売するなど、電子書籍市場での事業をBookLiveと連携して進めてきた。今回の出資で連携をさらに強化する。

 NECは、BookLiveとの提携を通して、自社デバイスからソリューション・サービスまで幅広く、商品を電子書籍市場に向けて提供していくとしている。NECのスマートデバイスなどにアプリとしてBookLiveが組み込まれていくものと推測されている。


リアル書店の三省堂とポイント連携スタート

 また、株式会社BookLiveと株式会社三省堂書店は4月2日、BookLive!サイトでクラブ三省堂ポイントのサービスを導入すると発表した。両社サービスのIDを連携することで、BookLive!で購入した電子書籍にも三省堂ポイントが付与される。また、BookLive!が同日開始する、電子書籍と紙の書籍の両方を一元管理できる仮想本棚サービス「読むコレ」において、三省堂の実店舗で購入した書籍も管理可能となる。

 BookLive!のIDとクラブ三省堂のIDをBookLive!内のMyページで連携させることで、ID連携後にBookLive!で購入した電子書籍に対して、価格に応じたクラブ三省堂のポイントが付与される。ポイント付与率は購入価格の1%。溜まったポイントは、1000ポイント単位(1ポイント=1円)で、全国の三省堂書店で利用できる専用の商品券に交換できる。

 また、BookLive!では3月23日に発表した“ソーシャル本棚”サービス「読むコレ」を4月2日に開始した。ウェブブラウザーを介して利用するサービスのため、パソコン、タブレット、スマートフォン、携帯電話など様々な機器で利用できる。

 BookLive!のMyページでクラブ三省堂のIDを連携させることで、BookLive!にログイン後に同期ボタンを押すだけで、三省堂のリアル店舗で購入した書籍が「読むコレ」に自動的に登録されるようになる。

 今後はFacebookやTwitterのアカウントの連携機能を予定しており、Facebookのウォールに投稿する機能なども実装するという。

購入した書籍には、「紙」「電子」のアイコンが付き、紙の書籍を購入したのか電子書籍を購入したのかが一目でわかる(両方購入すると、両方のアイコンが表示される)



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(工藤 ひろえ)

2012/4/2 11:04