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Facebookページの次は“まとめページ”? NAVER新広告商品の狙い


 NHN Japan株式会社は24日、特定のテーマに沿ったリンクや画像、動画などを集約して“まとめ記事”を作るサービス「NAVERまとめ」において、企業向けの広告商品「公式まとめ」の提供を開始した。広告料金は掲載期間が3カ月で1000万円〜。
SUBARU公式まとめ

 公式まとめは、企業のブランド・製品・サービスに関して、ネット上にあるさまざまな情報をまとめ記事の体裁で集約するページ。自社サイトなど企業発の情報だけでなく、マスメディアやソーシャルメディア上の情報を包括的に紹介できるのが特徴。

 具体的には、自社社員のインタビューなどのメディアでの掲載情報、Twitterやブログにおけるユーザーの声、サービスを便利に使うためのアイデア紹介、自社サービスを紹介する動画などを集約することが可能だ。

 例えば、第1弾として富士重工業が開設した「SUBARU公式まとめ」は、同社のスポーツカー「BRZ」の試乗動画、BRZに関するツイート、クルマのお役立ち情報、同社のコンパニオン「スバルスターズ」の画像などのまとめ記事を作成し、1ページに集約している。

 公式まとめの制作はNHN Japanの「まとめ編集部」が担当する。企業に対する厳しい意見や要望などをどこまで掲載するかといった基準は事前に広告主と協議し、その後は基準に沿って「まとめ編集部」がページを作成していく。

Facebookページ、mixiページでもできないトリプルメディアを集約

 自社メディアや広告が企業の「一人称視点」で情報を発信するのに対して、公式まとめはマスメディアやソーシャルメディアによる「三人称視点」が入る。これによりユーザーは、企業の製品・サービスの情報を入手する際、相対的な比較ができるという。

 公式まとめのような企業ページとしては、Facebookページやmixiページなどがある。これらと公式まとめの最も大きな違いは、メディアの壁を超えて企業のブランド・製品・サービスについて言及されたすべての情報のハブとなれることだ。

 ソーシャルメディアの普及に伴い企業は、自社メディア、ソーシャルメディア、広告の「トリプルメディア」を統合したコミュニケーションが求められていると、NHN Japanウェブサービス本部執行役員の島村武志氏は指摘する。

 しかし、トリプルメディアを集約する手段は存在せず、「Twitterや広告で盛り上がっても一瞬。自社サイトに結び付かない」といったことも多い。一方、公式まとめはトリプルメディアを集約し、「ここを見ておけばいい」とった情報ハブの存在を目指す。

 「ネット広告はコンバージョンで評価されてきたが、それ以外の価値を提供したかった。公式まとめではネット上のさまざまな情報を集約し、企業のサイトを見ただけではわからない“気づき”を与えたい。これはNAVERまとめだからこそ実現できる広告商品。」
NHN Japanウェブサービス本部執行役員の島村武志氏

サービス黒字化の手応えは「順調」、長期運用の公式まとめを収益の柱に

 NHN Japanは2月、NAVERまとめを正式に事業化すると発表。今後は企業からの広告獲得を通じて収益拡大を図り、サービス単体の早期黒字化、2012年に5億円、3年後の2015年に30億円規模の売り上げを目指すとしていた。

 事業化発表後は、NHN Japanに統合した旧ライブドアの営業力を生かし、バナー広告やタイアップまとめ記事などを受注。事業化発表時に打ち出した目標への手応えは「順調」(島村氏)という。

 今回発表した公式まとめは、バナー広告やタイアップまとめ記事と比べて、長期的な運用を視野に入れた広告商品。今後は順次、公式まとめの提供企業を拡大し、収益の柱として育てていきたい考えだ。


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(増田 覚)

2012/5/24 11:00