「FC2」が無料の公衆無線LAN参入、ユーザー設置のアクセスポイント利用で
「FC2ブログ」などのサービスを提供するFC2,Inc.が5月30日、ユーザーが設置したアクセスポイントを無料で使える公衆無線LANサービス「FC2WiFi」の本格展開を開始した。同社サービスの共通ID「FC2ID」でログインることで、無料でインターネットに接続できる仕組み。
インターネット接続時にはFC2が用意した広告が表示され、これがFC2WiFiの主な収益元となる。なお、閲覧したサイトなどのユーザー情報を無断で収集することはないとしている。
機能面では、同じアクセスポイントに接続しているユーザーと交流できるSNSも用意。「友達」になったユーザーとは、別のアクセスポイントにいてもメッセージをやりとりできるという。
現在、アクセスポイントのオーナーを一般募集しており、希望者には無償でFC2WiFiルーターを貸与する。アクセスポイントの場所をGoogle マップ上で検索できる機能も提供している。現時点では日本全国に約1300件がリストアップされている。
FC2によれば、オーナーとしては人が集まりやすい場所に住んでいる人や、店舗の経営者を想定している。オーナーはGoogle マップ上のアクセスポイント情報に自分の店舗の宣伝を書き込んだり、SNSを通じてユーザーにメッセージを送れるメリットがあるという。
今後はスマートフォン端末からの利用にも対応するほか、FC2WiFiのアプリも近日中にリリースする予定。また、海外展開を視野に入れ、英語・簡体字等の多言語にも対応していく。
関連情報
(増田 覚)
2012/6/5 17:08
-ページの先頭へ-