Google Playで開発者からレビューアーに公開返信が可能に


 米Googleは21日、Google Playで開発者がレビューアーに返信できる機能を追加したとを発表した。現時点ではトップデベロッパーのみが利用できる。同社によれば、トップデベロッパーとは「Google Playチームが選んだトップレベルのGoogle Playデベロッパー」であり、Googleが認定している。AndroidチームのTrevor Johns氏は、「ユーザーと開発者からのフィードバックに基づき、将来的には利用できるGoogle Play開発者を追加していく」とコメントしている。

 この機能は、アプリのレビューに対して、開発者がコンソール画面から返信できる。返信内容は一般に公開され、レビューアーにもメールで通知が届く。その後、レビューアーは直接開発者と連絡をとったり、レビューをアップデートできる。

 アプリのレビューは、真摯なものから、悪意に満ちた内容までさまざまだ。ユーザーが自分の好きな機能が追加されない限り、低い評価を付け続ける行為も考えられるため、開発者が設計ポリシーを守りにくくする側面もあるほか、アプリ購入を検討する一般ユーザーもその判別が難しいという現実がある。悪いレビューがいつまでも表示されていても、そのレビューの経緯を他のユーザーが知るすべも、開発者が反論するすべもない。

 この新しい取り組みがうまく働けば、悪いレビューの理由や、新機能が追加される時期、開発者の言い分など、さまざまな観点からアプリを事前に評価できるようになることが期待される。今後のGoogle Playコミュニティーの行方だけでなく、その結果として、iTunes App Storeなど他のアプリマーケットプレイスに与える影響にも注目が集まりそうだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/6/22 12:01