「Firefox 14」正式版公開、Google検索がHTTPS接続に


 Mozillaは18日、ウェブブラウザー「Firefox」の最新版となるバージョン14.0.1を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。

 Firefox 14.0.1では、組み込みのGoogle検索がHTTPSを使うように変更された。Googleでは2010年から検索サービスへのHTTPS導入を進めており、GoogleアカウントでログインしているユーザーはデフォルトでHTTPS接続するようになっている。

 Firefoxのスタートページや検索バーでの検索、ロケーションバーからのキーワード検索の初期設定にはGoogle検索が採用されているが、今回、Firefoxからの検索についてもHTTPSで接続するようになった。これにより、公衆無線LANなどセキュリティが確保されていない環境で通信している場合でも、検索内容を傍受されることを防げる。また、Google検索でHTTPS接続する場合は、ウェブ高速化プロトコルのSPDYに対応しているため、パフォーマンスが向上するとしている。

 このほか、ロケーションバーの左端に表示されるサイト識別情報のデザインを変更し、EV SSL証明書を導入している認証済みサイトを確認しやすくした。また、ロケーションバーで以前入力したURLの自動補完機能や、プラグインコンテンツはユーザーがクリックしてから読み込むようにする機能を追加。Mac版については、OS X Lionのフルスクリーン機能をサポートした。

 セキュリティ関連では、計14件の脆弱性を修正。14件中5件は、脆弱性の重要度が4段階でも最も高い“最高”に分類されている。

 Android版については、既に6月26日に「Firefox 14」がリリースされているが、今回デスクトップ版と同様の脆弱性修正を行ったセキュリティアップデートを公開した。


関連情報


(三柳 英樹)

2012/7/18 12:09