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ソーシャル落とし物発見・回収サービス「落し物ドットコム」


 株式会社落し物ドットコムは10日、Twitterを活用して落とし物の拾得・遺失情報を共有するサービス「落し物ドットコム」を開始した。まずはスマートフォン向けサイトを公開、年内にはアプリも提供する予定だ。利用するにはTwitterアカウントでログインする必要がある。

まずはコミケで使ってみて

 「落し物ドットコム」は、拾得物や遺失物の情報を投稿・閲覧できるサービス。落とした場所や拾った場所(都道府県)、落とし物のカテゴリー(財布類、かばん類、携帯電話類など)、詳細情報をサイト上で入力すると、該当ページの短縮URLとメッセージがTwitter上に投稿される。

 サイト上に投稿された落とし物にはそれぞれ「応援する!」ボタンがあり、これを押すとリツイートされる。これにより情報が拡散し、落とし物が持ち主の手に戻る確率が高まるとしている。

「落し物ドットコム」利用の流れ

 落とし物をした人は、場所やカテゴリー、イベント・会場名で落とし物を探せる。現在、イベント・会場名には10日に開幕した「コミケ」が含まれている。落し物ドットコムの増木大己社長は、「コミケには50万人以上が来場すると言われているが、落とし物も相当な数に上る。困った人は使ってもらえれば」と語る。

 落とし物を受け取った際には、サイト内でコメントを交わしたり、感謝のメッセージを伝えることができる。拾った人に対しては、最寄りの警察や施設の遺失物窓口に届けることを推奨している。このほか、落とし物別・落とした場所別の対処法をまとめたコンテンツも掲載している。

落とし物が戻ってくる文化を支援したい

 9月には法人向けサービスとして、「落し物ドットコム」と連動したシールタグを販売する。同サービスは、シールタグに表記された個別のIDをサイト上で入力し、名前や連絡先などを登録しておく。事前に個人情報をひも付けたタグを持ち物に貼り付けることで、万が一落としたとしても、個人情報を明らかにせずに落とし物が手元に戻ってくるという。

 落とし物をした場合は、サイト内もしくはフリーダイヤルに連絡し、ナビゲーションに従って遺失物登録を行う。その後、シールタグを見た拾得者もしくは警察、施設の遺失物窓口などから連絡があれば、シールタグのIDから遺失物を特定。落し物ドットコムが落とし物の持ち主に連絡して回収につながる流れだ。販売価格は1枚500円(半年更新)を予定している。

シールタグ(リターンタグ)利用の流れ

 個人向けサービスとしては今後、ギフトサービス事業者と提携し、落とし物を拾ってくれたユーザーに対して、ギフトを贈れるサービスを提供する考え。今後はTwitterだけでなくFacebookとの連携も視野に入れており、「ソーシャルの力を通じて落とし物を見つける日本最大の落とし物総合ポータルサイトを目指す」(増木氏)。

 増木氏は、「これまでもTwitterで落とし物を探すようなケースはあったが、ツイートは流れてしまえばおしまい。そこで、Twitterを活用するだけでなく、落とし物を場所やカテゴリー別に探せれば便利だと思った」とサービス開発の背景を語る。

 「平成20年に警察に届いた遺失物は1700万件と言われるが、それだけ日本中で落とし物をしている人が多いということ。そう考えると、1000万ユーザーも夢ではない。海外で落とし物をしても手元に戻ってこないのが普通。でも日本には落とし物を届ける文化があり、そんな温かみのあるサービスを提供していきたい。」


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(増田 覚)

2012/8/10 16:56