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NTTぷらら、ひかりTVで11月に電子書籍、12月に音楽配信市場に参入

〜NTTぷらら「ひかりTV」事業説明会


 株式会社NTTぷららは10月5日、「ひかりTV」の事業説明会を開催した。

「ひかりTV」2012年度上期の取り組み〜コンテンツ拡充、SNS連携など

株式会社NTTぷらら 代表取締役社長 坂東浩二氏

 株式会社NTTぷらら 代表取締役社長 坂東浩二氏は、まず2012年度上半期の会員数の推移を説明。「2012年3月末に200万会員だったところ、9月末に224万に増加し、月4万のペースで会員が増えている計算になる。年度末(2012年3月)目標の255万会員をクリアするには下半期月5万のペースで会員が増加する必要があるが、ユーザー満足度を上げながら加入数を伸ばしたい」と述べた。

 コンテンツについては、2012年度はオリジナルコンテンツの拡充にも力を入れ、上期で約200本を提供。中でも「AKB48のガチチャレ」「萌え怖いぃアニメな怪談コンテンツ ヒィィィ!かりTV」がとくに好評だったという。チャンネル・ビデオ作品数も拡充、地デジ・BS・多CHは全94ch、ハイビジョン画質は73chを配信。オンデマンドのアニメ・映画・ドラマなどは約2万5000本を揃え、うち見放題コンテンツは約8000本(モバイル向け約4000本)、カラオケサービスは約2万曲を配信している。

 新機能では、スマートリモコン機能「りもこんプラス」を9月から提供を開始した。ダウンロード数は8500ほどで、ユーザーからは好評を得ているという。レコメンド・レーティング・レビュー機能は4月より提供開始。レーティング投稿画面に関連するビデオ作品を紹介するレコメンド機能の提供を開始した。9月末までで630万の投稿があり、レコメンドしたコンテンツから視聴した数が半年で1000万に上り、坂東氏は、かなりの効果があったとした。

 また、2011年度に好評だった「ツイッター連動機能」をひかりTVチャンネルで放映するプロ野球全試合で5月から対応し、放映中の番組を番組冒頭から視聴できる「さいしょから機能」は、AKB48劇場公演やプロ野球中継番組の一部で9月から提供した。「ツイッター連動機能」については、プロ野球の試合を視聴するユーザーのうち「25%がツイッター投稿画面で見ていただいている、需要が非常に強い」(坂東社長)という。

 マルチデバイス対応も推進し、STBではNTT西日本の「光BOX+」、タブレットではNTT東日本の「光iフレーム2」、ヘッドマウントディスプレイ「エプソン MoVERIO」、車載カーナビのパイオニアカロッツェリアのスマートフォンリンクアプリユニットなどに対応した。

 なお、ネットショッピングの売上状況について坂東社長は「売上そのものは1.5倍くらいに伸びてはいるものの、期待ほどは伸びていない」として、「2011年度はだいたい1日あたり100〜200万、多い時は400万くらいの売上だった。現在は1日あたり平均200万、多い時は700万くらいになるが、当初は一桁上の数字を目指していただけに、現在の延長線上の施策ではなく、抜本的な見直しが必要と考えている」とコメントした。

「ひかりTV」のキャラクター「ひかりカエサル」のポーズでわかる通り、電子書籍販売「ひかりTVブック」と定額音楽配信「ひかりTVミュージック」が今期の目玉 ひかりTV会員数推移。3月から9月は毎月4万のペースで会員が増加した 2012年度上期のおもな取り組み
4月から9月までで630万の投稿があったレコメンド・レコーディング・レビュー機能 5月から野球中継はすべてツイッター連動機能を提供。25%がツイッター投稿画面(左)で視聴しているという マルチデバイス対応も推進


下期は、定額音楽配信「ひかりTVミュージック」、電子書籍「ひかりTVブック」を開始

 坂東社長は下期の取り組みとして、音楽配信「ひかりTVミュージック」、電子書籍「ひかりTVブック」の2サービスを新たに提供するほか、従来比で10倍程度に性能向上させたアンドロイドSTBの提供を挙げた。コンテンツでは、ローカル番組の全国放送やクリエイター発掘コンテスト「ひかりTV大賞」を実施するとした。

 定額制の音楽配信「ひかりTVミュージック」は、曲数は数百万曲以上を目標に、聴き放題で定額配信するサービス。対応機器はスマートフォン(iOS、Android OS)、PC(Windows OS、Mac OS)、ひかりTV対応チューナー。光回線契約なしのスマートフォンのみの契約も可能で、まず年内にスマートフォンに対応。年明け以後にひかりTV対応チューナーやPCに対応する予定だ。料金については、「先行するサービスよりも安く、業界最安値を目指している」(坂東社長)という。

 「ひかりTVブック」は、2012年11月中旬からの提供を予定。コミック、文芸、絵本、写真集など幅広いジャンルを当初5万冊程度取り揃える。対応機器は「ひかりTVミュージック」と同じで、スマートフォン(iOS、Android OS)、PC(Windows OS、Mac OS)、ひかりTV対応チューナーに対応。「ひかりTVブック」もスマートフォンのみの契約プランを用意する。

 特徴はテレビ画面で家族揃って楽しめる点で、絵本などは読み上げ機能も提供し、「本で見るよりテレビ画面のほうがきれいという声もある」という。ビューワーはひかりTV対応チューナー用は自社開発、それ以外は他社と共同開発しているという。

 また、2012年下期にはアンドロイドOSに対応した多機能STBの投入を予定する。時期的には3月になりそうとのことだが、従来機の約10倍のハードウェア性能を持ち、番組表やビデオ一覧などが高速に表示でき、「ひかりTVブック」などの新サービスにも対応する。OSはAndroid OS 4.0.3を搭載しているが、4.1 Jelly Beansへの対応も検討しているという。CPUやメモリなどの仕様はまだ詰めているところで発表の段階にないが、CPUは「最新スマートフォンなみの性能で、ビデオ性能を強化したもの」になる予定だという。

2012年度下期のおもな取り組み 「ひかりTVブック」のサービス概要 「ひかりTVブック」の特長
「ひかりTVミュージック」のサービス概要 「ひかりTVミュージック」の特長 年度内に提供を予定するAndroid OSを採用した新しいSTB。

 ユーザーインターフェイスの刷新も検討中で、アイコン表示のメニュー画面から、「フリックパネル・ユーザインターフェース(仮)」と称した新インターフェイスの提供を予定。コンテンツが「フリックパネル」と呼ぶパネルで表示され、リモコン左右キーだけで簡単・快適に操作できるほか、好みに応じて好きなパネルを画面に追加するなどのカスタマイズが可能になるという。

 コンテンツ拡充では、IPTVで初の地上波放送局の生番組同時放送を11月5日より開始。平日夜21時〜21時56分までの約1時間、TOKYO MXで毎週月〜金曜日に放送される生番組を、「ひかりTVチャンネル1」で全国に生番組として同時放送する。また、ローカル番組の全国放送を11月より開始。毎日夜22〜23時の1時間にサンテレビジョン(大阪)、テレビ埼玉、北海道放送、京都放送、名古屋テレビ放送、北海道テレビ放送の番組を放送する。

 クリエイター発掘コンテスト「ひかりTV大賞」も10月1日から応募受付を開始。新しい才能の発掘も行なっていく。

「ひかりTVブック」デモ。絵本は読み聞かせもできる。ぷららポイントで購入も可能 「ひかりTVミュージック」。年内にまずはスマホ向けに提供予定 手前左側の2台が新STB。筺体デザインが現状2種類ある。テレビは42インチなので、STVとしてはそれなりの大きさ

 


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(工藤 ひろえ)

2012/10/5 19:28