GMO、Windows 8アプリが開発できる仮想デスクトップサービスをデモ

~「Cloud Days Tokyo 2012」で「お名前.com デスクトップクラウド」デモ展示やブースセッション


 GMOインターネット株式会社は、10月10日から12日まで3日間にわたって開催中の「ITpro EXPO 2012」と併催されている「Cloud Days Tokyo 2012」に出展。10月4日に日本マイクロソフト株式会社と共同発表し、アプリ開発者の関心を集めた仮想デスクトップサービス「お名前.com デスクトップクラウド」のデモ展示を行なっている。

「ITpro EXPO 2012」と併催されている「Cloud Days Tokyo 2012」会場GMOインターネットのブース


「お名前.comデスクトップクラウド」サービス概要

 「お名前.com デスクトップクラウド」は、OSにWindows Server 2012を搭載した仮想デスクトップサービス。仮想デスクトップとして最新のWindows環境が利用可能で、Windows 8アプリの開発環境が用意された開発者向け「for Windowsアプリ」プランでは、アプリ開発に必要な「Visual Studio Professional 2012」がプリインストールされており、アプリ開発用テンプレート、アプリ開発用ソースコード、素材集、開発者用自習書も用意されるため、すぐにWindowsアプリ開発に着手できる。

「お名前.com デスクトップクラウド」サービストップページサービス利用イメージ

 iOSアプリやAndroidアプリの開発者がWindows 8アプリを開発しようとするときに、Windows 8対応のPCや開発ソフトのVisual Studio 2012などを揃える必要があり、費用面でも参入ハードルが高くなる。こうした敷居を下げるために日本マイクロソフトとGMOインターネットが提携、Windows Server 2012と開発ソフトVisual Studio Professional 2012をインストール済みの仮想デスクトップサービスとして提供したのが「お名前.com デスクトップクラウド」の「for Windowsアプリ」プランだ。

 仮想デスクトップサービスのため、OSやソフトのアップデートやセキュリティパッチなどの管理も不用で、Visual Studio 2012のライセンス購入もすることなく、月額料金のみでWindowsアプリの開発環境がいち早く手に入る点もセールスポイントとなっている。

お名前.com デスクトップクラウドの画面Visual Studio起動画面

 

会場の模様

 GMOインターネットのブースでは、iPadとMacbookを並べて、「お名前.com デスクトップクラウド」をデモ。WindowsマシンがなくてもiPadで最新のWindows環境が利用できることを、来場者が実際に触って体験できる形で展示。「for Windowsアプリ」では、Visual Studio 2012 Proがプリインストールされており、アプリ開発用環境の環境も実際に展示会場ブースで確認できる。

 展示機の仮想デスクトップマシン上にWindowsアプリ「デスクトップクラウド de スロットゲーム」がインストールされており、「デスクトップクラウド」の絵柄が揃うとiPhone 5特製ケースをプレゼントする企画も行われていた。

ぱっと見るとWindows 8のデモかと思ってしまうが、展示機はiPadとMacbook。最新のパソコンを用意しなくても最新のWindowsが低コストで利用できるiPadでも最新のWindows環境が利用できる
展示機の仮想デスクトップマシン上に用意されたWindowsアプリ「デスクトップクラウド de スロットゲーム」。絵柄が揃うとiPhone 5特製ケースのプレゼントも揃ったら、中央の女性が持っているiPhone 5特製ケースが当たります

 11日は日本マイクロソフトのブース内セッション会場「Windows Server 2012 World」において「Hyper-Vとリモートデスクトップで実現するお名前.com デスクトップクラウド」と題して15分間のセッションも行われた。15分間とあって、Windowsアプリ開発者向けではなく一般的なビジネス用途での活用方法を説明。

 デモでは、Windows XPのパソコンでサッカーの試合の動画を再生。マシンスペックが古いために動画がカクカクかつ途切れがちで視聴しにくい状態だが、同じマシンで「お名前.com デスクトップクラウド」にログインして、仮想デスクトップで同じ動画を再生すると、途切れもなくスムーズに再生できることを実演した。

 また、作業をいったん中断する際など、マシンをシャットダウンして再起動すると、同じ作業に戻るまでに時間がかかるが、お名前.comデスクトップクラウドのリモートデスクトップであればログインすればすぐに作業を再開できることを説明。

 古いマシンで買い換えを迷っている場合なども、すぐに買い替えなくともデスクトップクラウドを利用することで最新のWindows環境がすぐに手に入ると述べた。さらに、パソコンではなくiPadやAndroidタブレット端末でも最新のWindowsが利用可能で、タッチパネルを搭載していない通常のノートパソコンではできないModern Styleのピンチ操作などのユーザーインターフェイスも利用できることをアピールした。

 GMOインターネットでは明日12日も、日本マイクロソフトのセッション会場で15分間のセッション(15:05~15:20)と、アプリ開発者向けのVisual Studioの説明なども含めた40分間のセミナー(11:45~12:30)を予定している。

いつでもどこでも同じ環境が利用できる。iPadひとつで出張に出てもフルに仕事ができる動画再生がカクカクで途切れてしまうWindows XPマシンでも、デスクトップクラウドの仮想マシン上で再生すればスムーズに視聴できる

 


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(工藤 ひろえ)

2012/10/11 15:16