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国内電子書籍ストア利用率、Kindleストアが4割でトップに~OnDeck調査

 株式会社インプレスR&Dは1月9日、電子書籍ストアの利用率に関する調査結果を発表した。調査は、インプレスR&Dが発行する電子出版専門誌「OnDeck weekly」の読者を対象に、昨年12月17日から12月20日までの4日間実施し、有効回答数は582 件。

 今回の調査から新たに2012年10月25日に国内でサービス開始したAmazon.co.jpの運営する「Kindleストア」が調査対象となり、利用率40.0%で他サービスを大きく引き離してトップとなった。2位はこれまで首位を守ってきた「紀伊國屋書店BookWebPlus」の13.4%。日本でサービスを開始して約2カ月後の調査となったKindleストアだが、短期間で多くのユーザーを獲得した形だ。

 2位以下の電子書籍ストアの利用率には大きな変動がなく、紀伊國屋書店BookWebPlus、Reader Store、BookLive!はそれぞれ利用率を上げており、調査報告では「Kindleストアの日本参入は、既存ストアのシェアを浸食せずに、新たな市場を作り上げた」と分析している。

 一方で、楽天kobo は前回調査時の8.5%から1.1 ポイント減の7.4%となった。調査では、「電子ペーパーを採用したkoboの専用リーダー中心であること、iPhoneやiPad、Androidといった端末向けのアプリ対応が遅れたこと」などが影響したと推測している。

 なお、調査結果の詳細は、同社が1月11日に発売する「電子書籍ストア利用動向調査.OnDeck 2012年12月調査版」(73ページ、冊子版4万5135円/PDF版3万9900円)に過去4回の調査結果との比較も含めてまとめられている。

(工藤 ひろえ)