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DeNAがロゴ刷新、サービス名も変更でビッダーズがDeNA ショッピングに

 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は10日、新たなコーポレートロゴを発表するとともに、DeNAグループ各社が提供するサービスブランドの一部の名称・ロゴも10日より順次変更することを明らかにした。

新ロゴマークを持つ美輪明宏さん、吉高由里子さん、守安功社長、中畑清監督、三浦大輔投手、瀬古利彦総監督(左から)

新ロゴに込めた「世界に喜びと驚きを」

 DeNAは1999年創業時のネットオークション「ビッダーズ」に始まり、現在はソーシャルゲーム「Mobage(モバゲー)」や無料通話アプリ「comm(コム)」を提供するなど事業拡大を図ってきた。2013年からは新ロゴにも反映したという「Delight and Impact the World」をスローガンに掲げ、サービスを多角化・グローバル化させる。

 新ロゴでは、今後DeNAが大切にする2つのキーワード「Delight」と「Impact the world」を表現。Delightは、喜びや楽しみという意味。DeNAのサービスで人々を喜ばせたいという思いが込められている。新ロゴの頭文字は「:D」となっており、横にするとスマイルマークになるのも特徴だ。2つめのImpact the worldとは、日本だけでなく世界中の人々に親しんでもらえるサービスを創造したいという意志の表れだとしている。

 世界進出の手応えについて守安功代表取締役社長はこう語る。

 「昨年4月、サイゲームスが提供するMobageの『神撃のバハムート』がAndroidアプリの売り上げランキングで米国1位になった。11月には内製ゲームが米国、カナダ、フランス、スウェーデンなど21地域で1位となった。12月には、米国での売り上げトップ3をMobageのゲームが独占した。サービス改善のポイントも山ほどあるが、実際に世界中のお客様に楽しんでもらえると実感した。」

 世界展開の一環として、DeNAグループに属する世界中のオフィスの名称を「DeNA(都市名)」に統一することも発表。これにより例えば、これまで「ngmoco」と呼ばれていたサンフランシスコのオフィスは「DeNA San Francisco」となる。

 ロゴの変更に伴い、DeNAグループ各社が提供する一部サービスの名称・ロゴも変更する。これにより10日以降、「ビッダーズ」は「DeNA ショッピング」、「ZEROSTORE」は「DeNA ZEROSTORE」、「ネッシー」は「DeNA BtoB market」に変更した。2013年秋には旅行サイト「スカイゲート」を「DeNA トラベル」に名称変更する。

新ロゴの変更に伴い、DeNAグループ各社が提供する一部サービスの名称・ロゴも変更する

エスビー食品の選手・スタッフを受け入れ陸上チーム創設

 DeNAではこのほか、3月末に廃部するエスビー食品の陸上競技部スタッフおよび選手の合計12人を受け入れ、4月1日に陸上チームを創設することも発表。2016年の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)での優勝やオリンピック選手の輩出を目指すとともに、ランナーと交流できる場やジョギング教室を開催するなどの社会参加も行なっていく。

 10日に行われた記者会見では、陸上チーム総監督の瀬古利彦氏が「(DeNAとの交渉は)1カ月くらい」とDeNAのスピード感を高く評価するとともに、「本当に、本当に、本当に感謝いたします」と話した。応援に駆けつけた横浜DeNAベイスターズ監督の中畑清氏に対して「ベイスターズより先に優勝しますから」と宣言する一幕も見られた。

(増田 覚)