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脆弱性を修正した「Opera 12.13」公開、ただしMacユーザーは入手元に注意

 Opera Softwareは30日、ウェブブラウザー「Opera」のバージョン「12.13」を公開した。Windows、Mac OS X、Linux/FreeBSDに対応しており、同社サイトよりダウンロードできる。複数の脆弱性の修正などが行われており、同社ではユーザーにアップデートを推奨している。

 リリースノートによると、セキュリティ修正は4項目。このうちDOMイベント操作とSVGのclipPaths使用に関する2つが深刻度“High”とレーティングされており、場合によっては任意のコードを実行される可能性もあるという。

 また、バージョン12.13では安定性の改善が行われているほか、Windows版とLinux版では新しいスタンドアローンのアップデートチェッカーも含まれている。

 なお、Mac版Operaのユーザーは注意が必要だ。Mac App Storeで提供されているOperaが旧バージョンの「12.11」のままになっているためだ。このバージョンはOperaが2012年11月20日にリリースしたもので、その後、12月18日にはバージョン「12.12」をリリースしている。今回、12.13がリリースされたため、Mac App Storeでは2つ前のバージョンが提供されていることになる。

 セキュリティ企業の英Sophosでは同社公式ブログにおいて、Mac App Storeへ申請のあったソフトウェアをAppleが承認するまでに時間がかかることが問題と指摘。また、MacユーザーにとってMac App Storeはソフトウェアを入手する手段として便利な反面、特にウェブブラウザーのようなソフトウェアは、常に最新バージョンを利用できないのであれば使用するだけ危険だとし、Operaユーザーに対して、OperaはMac App Storeからではなく、Operaのサイトから直接ダウンロードするようアドバイスしている。

(永沢 茂)