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中高生の2割が有名人画像をネット投稿、75%が「問題とは思う」
(2013/2/1 06:00)
社団法人日本芸能実演家団体協議会の実演家著作隣接権センター(CPRA)は1月31日、中学生・高校生を対象とした「肖像使用の実態・意識に関する調査」の結果を発表した。調査は2012年8月24日から29日まで実施し、携帯電話を持ち、自宅でもネットを利用している中高生1409人が回答した。
それによれば、有名人の画像や映像をネット上にアップロードしたことがあると答えたのは全体の20.7%となり、2011年8月に実施した前回調査の22.6%からわずかに減少した。アップロード先は「自分のブログ・HP・プロフ」が14.7%と最も多く、以下は「SNS」が6.4%、「掲示板・画像掲示板」が3.7%、「動画共有サイト」が1.6%と続いた。
アップロードした有名人の画像・映像の入手経路としては、「ネットから無料でダウンロード」が84.6%と圧倒的に多く、「雑誌や写真集からスキャン」が15.1%、「友人や家族からファイルとしてもらった」が12.0%の順だった。なお、「ネットから無料でダウンロード」は前回の94.9%から10ポイント近く減少している。
有名人の画像・映像をアップロードする目的・理由については、「その有名人が好きだから」が81.5%、「その有名人の存在や魅力を多くの人に伝えたいから」が45.2%で多かった。以下は大きく差があり、「みんなで共有したいから」が16.4%、「自分のブログやHPの認知度や訪問者を増やしたいから」が10.3%、「コレクションや珍しいものなどを自慢したいから」が9.9%と続いた。
有名人の画像・映像のアップロード経験者のうち、アップロードが問題かどうか「まったく考えたことはない」という人は25.0%。これに対して、「問題とは思う」が75.0%と大きく上回った。「問題とは思う」の内訳は、「よくわからないが問題と思ったことがある」が38.7%で最も多く、「悪意はないから許されると思う」が9.2%、「ネットだから構わないと思う」が5.5%だった。
このほか、「肖像パブリシティ権」の説明文を提示した上で、その内容の認知を尋ねたところ、「知っていた」が18.0%、「なんとなく知っていた」が51.0%で、合計7割近くが認知していた。「今回はじめて知った」という非認知者は31.1%だった。