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韓国LG電子が米HPのwebOS関連資産を買収〜「次世代スマートテレビ」に利用へ

 米HPと韓国LG電子は25日、LG電子がwebOS関連資産の大部分をHPから買収することで合意したと発表した。LG電子は買収理由として、「次世代スマートテレビテクノロジーをサポートするため」と説明している。買収金額の詳細などは現時点で明らかにされていない。

 LGが買収したのは、webOSのソースコード、関連するドキュメンテーション、エンジニアリングの人材、関連するウェブサイト。また契約の一部としてwebOS製品で利用するためにHPが保有する知的財産権のライセンスも受ける。この知的財産の特許の一部には、webOSの基礎となっているHPがPalm買収した際のOS基盤に関わる技術や、現在業界で広く使用されているユーザーインターフェーステクノロジに関するものも含まれるという。

 また、LG電子はOpen webOSとEnyoの2つのオープンソースプロジェクトを管理するとしている。

 一方HPは、Palmから引き継いだクラウドコンピューティング関連資産、ソースコード、人材、インフラ、契約の所有権を保持し、引き続きPalmユーザーを支援すると説明している。

 発表文のなかで、LG電子は人材獲得の側面も強調している。この買収により獲得した人材が新しいLGシリコンバレー研究所の中核となること、買収したサニーベールとサンフランシスコ事務所をLGの開発拠点として加えることを発表した。LGは既にサンノゼとシカゴに研究拠点を設けている。

 HPは2010年に米Palm社を12億ドルで買収。しかし、その技術をもとに開発したwebOSは成功を収めることができず、2011年8月に開発計画終了を発表し、同時にHP社のタブレット端末Touchpadも開発製造を中止していた。

 今後LGが管理することになるオープンソースのOpen webOSがどの程度進化していくかは定かではない。

 またさらに注目されるのがGoogle TVとLGとの関係だ。LGはwebOSを次世代スマートテレビに利用することを発表している。しかしLGは既にハイエンドのGoogle TV製品を発表しており、今後も発売するとしている。これらの製品との関係が注目される。

(青木 大我 taiga@scientist.com)