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Facebook Japan、東京・六本木の新オフィスを公開

 Facebook Japanは27日、東京・六本木の新しい日本オフィスを報道陣向けに披露した。

Facebook Japanの新オフィス

 Facebook Japanの新オフィスは2月に移転してきたばかり。今回、新たなオフィスを公開したのは、「これまではマンションをオフィス代わりにしていたり、皆さんをお招きできるような場所が無かったのですが、ようやくスペースができたため」(カントリーグロースマネージャーの児玉太郎氏)だという。

 Facebook Japanは、Facebookの海外オフィスとして2010年1月に開業。当初のスタッフは児玉氏とエンジニアの計4人だけで、この頃のFacebook Japanは「Facebookの良さをどうやって日本に伝えていくかということと、日本の携帯電話でもFacebookを使えるようにすること」に取り組んでいたという。

カントリーグロースマネージャーの児玉太郎氏
Facebook Japan開設当初のスタッフは4人

 その後、日本でもFacebookの利用者は増え続け、2011年10月には開発者向けのイベント「f8 Tokyo」、2012年3月にはマーケティング関連のイベント「fMC Tokyo」を開催。月間利用者数は2011年末には500万人、2012年末には1900万人強に達した。Facebook Japanも、震災を受けて災害伝言板など日本発のサービスを開発したり、日本でのセールスチームを組織するなどしてスタッフも増えてきたことから、今回、新たなオフィスに移転した。

 日本オフィスは「オープン」と「つながり」をキーワードとして、Facebookの理念をオフィスのデザインにも反映させるため、米国のスタッフも来日してチェックした。たとえば、オフィスの天井は一部が普通のボード、一部はダクトなどがむき出しの状態になっているが、これは「Facebookはまだ未完成だ」ということを表現したものだという。

 また、Facebookはアートにも関心が高い社風ということで、入り口には新鋭アーティストによる阿吽像が描かれており、オフィス内にも多数のアートが散りばめられている。

天井は一部がダクトなどがむき出しの状態
オフィス入口には阿吽像

 ネット企業では会議室の名前にも特徴的なものを付ける会社が多いが、Facebook Japanの会議室名は「MORNING CALL」「DON'T MIND」「MAN TO MAN」などの「日本人にしかわからない英語(和製英語)」になっている。これは「ローカライズ」を象徴するものなのだという。

会議室名は「和製英語」で統一
「和室」をイメージした会議スペースも

 現在、Facebook Japanのスタッフは20人ほどで、オフィス内にはまだ空きの机も目立つ。机は高さが上下でき、立った状態でも作業ができるタイプ。このほかオフィス内には、スナック類や食料品、契約農家から提供される野菜、ドリンク類、ワインセラーまで揃い、すべて無料で飲食できるスペースや、家庭のリビングのようなスペース、図書スペースなどが用意されている。

机は高さを上下できるタイプ
まだ空きの机も目立つ
飲食スペース
スナック類に加え野菜や果物も
ドリンク類
ワインセラーも備える
家庭のリビングをイメージしたスペース
図書スペース
オフィス内にも壁画など多数のアート
来客者がメッセージを残すホワイトボードも

(三柳 英樹)