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実は使いどころがわからないWindowsのキー、1位は「SysRq」

 NTTレゾナント株式会社は9日、「実はイマイチ使いどころがわからないWindowsのキー」ランキングを発表した。調査は2月6・7日、「gooリサーチ」の登録モニター1122人を対象に実施したもの。Windowsパソコンで使いどころがわからないキーとして筆頭に上がったのは「SysRq」だった。

 このキーに関しては、マイクロソフト自身が「意味がわかりにくい」と表現しているほどだ。同社のWindows公式サイトにある「キーボードの使い方」では、「なじみのないキー」の1つとして、画面全体のスクリーンショットをクリップボードに保存するための「PrtSc(PrintScreen)」を紹介しているが、「さらに意味がわかりにくいのは、一部のキーボードでPrintScreenキーと同じキーに割り当てられているSysRqキー」だとしている。

 最近では「SysRq」という文字自体が刻印されていないキーボードもあるが、その一方で、マイクロソフトの言うように「PrtSc」と同じキーに「SysRq」を供用で割り当てているキーボードも一般的だ。単独で押すと「PrtSc」として機能し、「Alt」キーを押しながら「PrtSc」キーを押すと「SysRq」に相当する。

 しかし、マイクロソフトによれば、「SysRq」はもともと「システム要求(System Request)」のためのキーだったが、Windowsではこのコマンドを使用できないという。その結果、Windowsでは「SysRq」は文字通りの機能では使われておらず、「PrtSc」のバリエーション的な機能として、アクティブウィンドウだけのスクリーンショットをクリップボードに保存する機能が「SysRq」に設定されているかたちだ。

 ランキングでは1位の「Sys Rq」と、文字入力時に「挿入モード」と「上書きモード」を切り替える8位の「Ins(Insert)」を除けば、トップ10はすべて「F12」(2位)、「F1」(3位)、「F3」(4位)、「F11」(5位)などのファンクションキーが独占した。

 ファンクションキーは一般的に「F1」から「F12」まで用意され、別の機能や動作が設定されている。この設定はメーカーや機種によって異なるほか、起動しているアプリケーションによっても変わる。

(増田 覚)