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Adobe、Flash PlayerやShockwave Playerのセキュリティアップデート

 米Adobe Systemsは9日、Flash PlayerやAdobe AIR、Shockwave Playerなどのセキュリティアップデートを公開した。

 Flash Playerの最新バージョンは、Windows版/Mac版が「11.7.700.169」、Linux版が「11.2.202.280」、Android 4.x版が「11.1.115.54」、Android 3.x/2.x版が「1.1.111.50」。

 ウェブブラウザーに統合されて提供されているFlash Playerの最新バージョンは、Windows版のGoogle Chromeでは「11.7.700.179」、Mac版/Linux版のGoogle ChromeおよびWindows 8のInternet Explorer 10では「11.7.700.169」。それぞれブラウザーが最新バージョンにアップデートされることで、Flash Playerもアップデートされる。

 Adobe AIRの最新バージョンは「3.7.0.1530」で、Windows版、Mac版、Android版、SDKなどが用意されている。

 Shockwave Playerの最新バージョンは「12.0.2.122」で、Windows版とMac版が用意されている。

 今回のアップデートでは、コードを実行される可能性のある脆弱性など、それぞれ複数のを修正しており、Adobeでは各製品のユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。危険度のレーティングはいずれも、4段階中で最も高い“Critical”。また、 アップデートを適用する優先度については、Flash PlayerのWindows版とShockwave Playerにおいて、3段階中で最も高い“Priority 1”となっている。

 Adobeではこのほか、Windows、Mac、UNIX用の「ColdFusion」についても、セキュリティアップデートを公開。ユーザーに適用を推奨している。

【追記 14:40】
 なお、Windows版/Mac版のFlash Playerは今回、「Flash Player 11.7」正式版としてのバージョンアップにあたる。これまで「Geary」というコードネームで開発されていたもので、脆弱性の修正のほか、サンドボックス機能の強化といった新機能もある。あわせて「Adobe AIR 3.7」も正式版としてリリースされ、iOS/Android向けコンテンツ開発に関する機能追加などが行われている。

(永沢 茂)