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NTT通期連結決算、移動通信事業は増収・営業減益、固定は減収・営業増益
(2013/5/13 15:26)
日本電信電話株式会社(NTT)は10日、同社グループの2013年3月期通期連結決算を発表した。売上高は10兆7007億円(対前期比1.8%増)、営業利益は1兆2020億円(同1.7%減)、当期純利益は5241億円(同12.1%増)。
主要グループ企業の業績は、NTT(持ち株)が売上高4327億円(対前期比5.2%増)・営業利益2786億円(同8.1%増)、NTT東日本が売上高1兆8317億円(同1.1%減)・営業利益650億円(同29.3%増)、NTT西日本が売上高1兆6279億円(同2.9%減)・営業利益192億円(同48.2%減)、NTTコミュニケーションズが売上高9448億円(同3.7%減)・営業利益1181億円(同11.7%増)、NTTドコモが売上高4兆4701億円(同5.4%増)・営業利益8372億円(同4.3%減)、NTTデータが売上高1兆3019億円(同4.1%増)・営業利益856億円(同6.6%増)。
セグメント別の推移を見ると、地域通信事業は、フレッツ 光の伸び悩みなどにより売上高が前期比で1066億円減少したが、営業コスト削減により営業利益は56億円増加した。長距離・国際通信事業も売上高が207億円減少したが、営業利益は46億円増加。コスト効率化やNTTぷららなどの業績向上が貢献した。
一方、移動通信事業は、端末販売収入やIP系・パケット通信収入の増加があったものの、「月々サポート」割引などが影響などで減益となった。売上高が2301億円増加したが、営業費用も2701億円増加し、その結果、営業利益は400億円減少している。
データ通信事業は、海外売上の増加などにより、売上高が517億円増加、営業利益も143億円増加した。
科目別では、音声関連収入が前期比で3491億円減少(固定が1801億円、移動が1690億円)。一方、SI・端末収入は3117億円増加(SIが477億円、固定端末が63億円、移動端末が2577億円)、IP系・パケット通信収入が1767億円増加(固定が455億円、移動が1312億円)した。
主なサービスの契約数は、固定系が、NTT東西のフレッツ 光が1730万回線(対前期比73万6000回線増)、フレッツ・ADSLが184万8000回線(同47万4000回線減)、フレッツ・ISDNが12万7000回線(同2万5000回線減)、ひかり電話が1516万9000チャネル(同126万9000チャネル増)、加入電話が2504万2000加入(同247万9000加入減)、INSネットが372万4000回線(同42万6000回線減)。
また、主要ISPのOCN、ぷらら、WAKWAK、InfoSphereの契約数は、合計1161万1000契約(同27万1000契約減)だった。
携帯電話は、6153万6000契約(同140万7000契約増)で、内訳はFOMAが4997万契約(同793万5000契約減)、Xiが1156万6000契約(同934万1000契約増)。
このほか、映像サービスでは、ひかりTVが245万3000契約(同44万9000契約増)、フレッツ・テレビが100万3000契約(同14万2000契約増)。
2014年3月期の業績予想は、売上高が対前期比2.8%増の11兆円、営業利益が同2.3%増の1兆2300億円。同じく、フレッツ 光の契約数予想は1830万回線(同100万回線増)、携帯電話は6340万契約(同186万7000契約増)としている。