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NVIDIA「RTX PRO 6000」が実現する、実物大のデジタルヒューマンや高解像度で低遅延のXRヘッドセット〜株式会社アスク

コンテンツ東京2025:第1回イマーシブテクノロジーEXPO 会場レポート

 「コンテンツ東京2025」の「第1回イマーシブテクノロジーEXPO」に出展した株式会社アスクのブースでは、NVIDIA RTX PRO 6000のGPUリソースを活用して、ホログラムディスプレイ装置や、XRヘッドセットを展示している。

 コンテンツ東京2025は、7月2日~4日の日程で、東京ビッグサイトにて開催されている。関連する複数の展示会が同時に行われており、「ライセンシング・ジャパン」「映像・CG制作展」「クリエイターEXPO」「広告クリエイティブ・マーケティングEXPO」「コミュニケーションEXPO」のほか、今年はリアル体験に特化した五感を刺激する最新のイマーシブテクノロジー(没入型技術)が集結した「第1回イマーシブテクノロジーEXPO」が初開催となり、6つの複合展示会となった。

株式会社アスクのブース

ホログラムで投影された実物大のデジタルヒューマンが動いて話す

 ブースの目立つ場所に展示されていたのが、ホログラムディスプレイ装置「Hologram Box(H-Box)」のデモだ。

 高さ2mほどのボックスの中に、人物(デジタルヒューマン)を立体的に投影して動かすものだ。製品としては、本体と、制御ボックス、スタジオセット、照明セットとで一式となり、さらにPC(ワークステーション)を組み合わせる。なお、本体重量は300kg。

 展示では、来客が声で簡単な質問をするとAIで答えるところも見せていた。会社の受付やインフォメーションなどを想定しているとのことだった。

ホログラムディスプレイ装置「Hologram Box(H-Box)」のデモ。写真手前のマイクで話しかける
H-Boxの説明(下)と、NVIDIA RTX PRO 6000(上)の説明
ワークステーション「ELSA VELUGA-D A70 G6」

デジタルヒューマンの顔が、人の顔の向きや表情をリアルタイムでまねる

 同様に、小型ホログラムディスプレイによるデジタルヒューマンに、顔トラッキングを組み合わせたものも展示されていた。

 ディスプレイに付いたカメラで、前に立った人の顔ををトラッキングし、顔の向きや表情をまねるものだ。試してみたところ、こちらの顔にかなりリアルタイムに追従していた。

顔トラッキングでデジタルヒューマンが説明員の顔の向きや表情をまねる
ワークステーション「Lenovo ThinkStation P8」

高解像度で遅延も少ない業務用XRヘッドセット

 業務用のXRヘッドセット「Varjo XR-4 SV」もデモしていた。コンシューマー用ではなく業務用で、特にシミュレーター用を想定しているとのことだ。

 特徴としては、カメラや表示モジュールの解像度が高く、MRモードでカメラ越しに現実の光景を見たときに、文字を読むのにも支障がない。また、遅延も少ない。

 ブースでは、MRで現実の光景の中に自動車を映す様子を体験できた。

XRヘッドセット「Varjo XR-4 SV」
Varjo XR-4 SVの説明
Varjo XR-4 SVのカメラが撮っている映像をモニターに表示。文字も無理なく読めることがわかる