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PCゲームと「改造データ」をセット販売、アルバイト男性を逮捕

 大阪府四条畷署は16日、インターネットオークションを悪用し海賊版を販売していた大阪市旭区のアルバイト男性(33歳)を、著作権法違反(海賊版の頒布)の疑いで逮捕した。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が20日、発表した。

 ACCSによれば男性は、2012年10月18日頃および同月23日頃、カプコンが著作権を有するPC向けゲーム「バイオハザード4」ほか2タイトルが複製されたmicro SDカードとUSBメモリーを大阪府内の男性に対して、1万1250円で販売していた。

 男性は海賊版ゲームに加えて、ゲームの進行状況やキャラクターを示す数値を意図的に改変した「改造データ」をセットで販売していた。ACCSによれば、男性は海賊版ソフト販売の容疑で逮捕されており、改造データ販売の容疑は問われていないという。

 改造データ販売をめぐっては過去に、恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」の主人公のパラメーターを高い数値に変更するメモリーカードを販売した業者や、格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE2」のキャラクターコスチュームを改変するツールを販売した業者がゲームソフトの同一性保持権を侵害したとして、不法行為に基づく損害賠償責任を認める判例が出ている。

(増田 覚)