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サイバー攻撃グループの名前から国家や動機を分かりやすく。Googleが新命名規則を展開

「APT44」は「SANDWORM RELIC」に

 Google Threat Intelligence Group(GTIG)は7月25日、サイバー攻撃グループ(脅威アクター)の新たな命名規則の展開を開始した。

 GTIGは、Googleの脅威分析チーム「Threat Analysis Group」(TAG)と、子会社のセキュリティ企業「Mandiant」の統合により設立された組織。現在、脅威アクターの命名に明確なルールはなく、脅威分析チームなどが独自に命名していたり、脅威アクターの自称を報道で用いたりする状況になっている。

 これまで、Mandiantでは脅威アクターに対して「APT44」のように「APT」のあと連番を付ける命名規則を採用し、一方でGoogleでは英単語を用いて、それぞれ独自の命名を行っていた。しかし、GTIGの設立に伴う情報の一元化を目的に、今回の命名規則が導入された。

 新たな命名規則は、直感的に理解しやすい設計となっており、2つの単語の組み合わせで構成されている。

 1つ目の単語には、脅威アクターを表す固有の単語が使用される。過去の報道やレポートで使用された名前があればそれが採用され、存在しない場合はランダムに生成し、アナリストが検証した上で単語が割り当てられる。

 2つ目の単語には、攻撃グループの起源(支援国)や動機に基づいて割り当てられた単語が使用される。以下の表が使用される単語の例。

起源や動機単語
中国CASTLE
イランION
北朝鮮NEPTUNE
ロシアRELIC
サイバー犯罪COMET

 新たな命名規則では、「APT44」や「Sandworm」と呼ばれているロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)に関連する脅威アクターは、「SANDWORM RELIC」となる。

 GTIGは、活動的なグループを優先して名前の変更を順次進めていくとしている。なお、Google Threat Intelligence(GTI)上では過去の名前でも検索でき、過去のデータや他のセキュリティベンダーの呼称との紐付けも維持される。

Google Threat Intelligence(GTI)上での表示