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楽天、物流会社の米Webgistixを買収

 楽天株式会社は6日、米国の物流会社Webgistixの全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。

 Webgistixは2001年創業で、EC事業者向けにクラウドベースのフルフィルメントサービスを提供する物流会社。同社のフルフィルメントサービスにより、EC事業者は受注処理のスピードと正確性の向上が可能になるとともに、ロジスティクス関連の固定費を削減することが可能。米国本土においては1~2日以内でのスピード配達を提供しており、米国企業を中心に世界21カ国のEC事業者向けにサービスを展開しているという。

 楽天では、楽天市場の出店店舗向けの物流・在庫管理・出荷など、ロジスティクス分野における支援を強化するため、2010年に物流子会社である楽天物流株式会社を設立。2012年8月に出店店舗向けの総合フルフィルメントサービス「楽天スーパーロジスティクス」の提供を開始した。また、2011年には初の物流拠点を千葉県市川市に設置するとともに、5都市8拠点における各物流拠点の稼働準備にとりかかっており、海外においてもフランスの物流事業者Alpha Direct Servicesを完全子会社化し、欧州における物流支援サービスの展開も始めている。

 楽天では、今回のWebgistixの買収により、楽天が米国で展開するECサイト「Rakuten.com Shopping」の出店店舗向けにも、総合フルフィルメントサービス「楽天スーパーロジスティクス」が提供可能になると説明。また、Webgistixの業界最先端のクラウドベースのフルフィルメントテクノロジーを、日本を含めた全世界でも活用していくことも検討していくとしている。

(三柳 英樹)