楽天も千葉県市川市に新物流拠点、2014年初旬開設〜東日本の拠点に


 楽天株式会社は2014年初めをめどに、千葉県市川市に新たな物流拠点「RFC(楽天フルフィルメントセンター)」を開設する。「楽天市場」をはじめとするEコマース事業において、東日本をカバーする物流の戦略的拠点として運営していくという。

 新しいRFCは、GLプロパティーズ株式会社と三井不動産株式会社が共同開発中の、大型マルチテナント型物流施設「(仮称)市川塩浜プロジェクト」に設ける。延べ床面積は約1万3000坪(約4万2000平米)。2012年12月着工、2013年12月竣工の予定。

 市川市は首都高湾岸線の千鳥町ICに近く、東京都心部への交通アクセスが良いことから、周辺にはAmazon.co.jpをはじめとする物流施設が集積。2015年度には東京外郭環状道路の高谷JCT(仮称)が開通予定で、埼玉県内部へのアクセスも向上することが見込まれる。

 楽天は6日、仏大手物流事業者のAlpha Direct Servicesの全株式を取得し、完全子会社化することも発表した。今後はAlpha社の技術とノウハウの導入を検討。物流の全工程を最適化し、楽天市場の出店店舗に対する総合フルフィルメントサービス「楽天スーパーロジスティクス」のサービスも向上させるという。

 楽天は、2013年秋に兵庫県川西市に物流拠点を開設することをすでに発表している。計画延べ床面積は約2万3466坪(約7万7576平米)で、西日本地域への配送リードタイムが短縮化されるとしている。


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(増田 覚)

2012/11/6 16:20