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Amazon.co.jp、書籍の全文検索サービス開始〜中身の“立ち読み”も可能


千葉県市川市に新物流センターを開設。24時間以内に発送可能な商品を増強

延べ床面積18,800坪の「アマゾン市川FC」

アマゾンジャパン代表取締役社長のジャスパー・チャン氏
 Amazon.co.jpを運営するアマゾンジャパンは1日、千葉県市川市に新たな物流センター「アマゾン市川FC(フルフィルメントセンター)」を開業した。

 アマゾン市川FCは、延べ床面積18,800坪(62,300平方メートル)で、これまで利用していた物流センターの約4倍の規模。商品は、国内だけでなく海外にも供給される。新物流センターの開業により、24時間以内に発送できる商品ラインアップの強化、大型TVなど大型商品の取扱いの強化などが図れるという。アマゾンジャパン・ロジスティクス代表取締役社長の瀧井聡氏は、「これまで以上のハイクオリティ、ローコストオペレーションの推進が可能になる」としている。なお、アマゾン市川FCから約1キロメートル離れた場所に建てられていた旧物流センターは、新物流センター開設に伴い閉鎖された。

 開業に併せ、新物流センター内で行なった事業説明会で、同社代表取締役社長のジャスパー・チャン氏は、5周年を迎えたAmazon.co.jpの歩みを振り返り、2000年11月に書店として営業を開始してから5年間で9種類のジャンルを扱うWebサイトに成長したと報告。取扱商品数は、2000年の170万点から9月末には1,000万点を超え、過去12カ月以内にAmazon.co.jpで購入したアクティブカスタマーは、9月末に500万人を突破したと語った。


アマゾン市川FCのレイアウト 書籍の在庫スペース

書籍はタイトルごとに整列していなかった。陳列方法については企業秘密とのこと 注文された書籍を探すスタッフ

書籍を棚から取る際は、指をかけてはいけないという 最上階にある在庫スペース。このフロアを含めて、使用されていないスペースが多く見られた

書籍の中身の閲覧は、Amazon.co.jpで購入履歴のあるユーザーに限定

同社メディア・ディレクターのローレン川崎氏
 また、事業説明会では、Amazon.co.jpの和書・洋書ストアで書籍内の文章を検索して閲覧できる新サービス「なか見!検索」を1日に開始したことを明らかにした。これにより、タイトルでは探せなかった書籍を発見できるようになるという。利用は無料だが、書籍の中身の閲覧については、過去にAmazon.co.jpで商品を購入したことのあるユーザーのみが対象で、利用時にはサインインする必要がある。

 開始当初の参加出版社数は講談社、ソフトバンククリエイティブ、日経BP出版センターJohn Wiley & Sons、Simon & Schusterなど約280社。現在、同サービスの対象となっている書籍は、同社が扱う書籍800万冊のうち13万冊だが、アマゾンジャパンのメディア・ディレクターを務めるローレン川崎氏によれば「出版社とさらなる提携を図り、対象書籍の数を増やしたい。今後は、雑誌を取り扱う可能性もある」という。なお、対象書籍に占める和書と洋書の比率や、参加出版者数における国内と海外の出版社の割合は公表していない。

 「5年ほど前から、購入前に書籍の中身を見たいというリクエストが頻繁に寄せられるようになった。今回のサービスでは、書店では当たり前の行為を実現したもの。これまで、タイトルを覚えていない本をネットで検索することは難しかったが、こうした書籍の発見が容易になった。また、中身の閲覧が可能なため、料理本などで挿し絵を確認することも可能だ。」(ローレン川崎氏)

 例えば「組織の活性化」に関する書籍を探したい場合、これまでと同様にタイトルにこの用語が含まれる書籍の検索結果に加え、文中にこの用語が含まれる対象書籍の一覧も合わせて表示する。なか見!検索の対象書籍の一覧には、「17ページの引用」というように検索ワードを含む部分の抜粋も表示。掲載ページの部分をクリックすると、その該当ページを含む前後2ページ(合計5ページ)を閲覧できるほか、別のキーワードを入力して同書籍内に含まれる他の用語を検索したり、書籍の冒頭の数ページを閲覧することが可能だ。検索結果については、「アマゾン独自のアルゴリズムにより、検索したキーワードが書籍内に多く含まれるものを上位に表示している」という。

 説明会では、1冊の書籍を丸ごと閲覧できるかという質問が寄せられたが、これについては「1人のユーザーが閲覧できるページに上限を設けることで対応した」という。ユーザーが閲覧できるページの上限については、「セキュリティ上の問題から」公表していない。「なか見!検索」で提供する画像は、主にアマゾンジャパン側がスキャンするが、著作権対策として書籍の中身の印刷や保存などを実行できない仕組みを採用した。ただし、画像のキャプチャーは可能だ。また、同社によれば、amazon.co.jpで購入したユーザーのみに書籍の閲覧を許可することで、違法行為を抑止する狙いもあるという。

 なお、米Amazon.comでは、「なか見!検索」と同様のサービス「Search Inside!」を2003年10月に提供。同サービスは、英国では2005年7月、デンマークとカナダでは2005年8月に開始している。


「なか見!検索」検索結果画面 書籍の中身を閲覧した画面

関連情報

URL
  Amazon.co.jp
  http://www.amazon.co.jp/
  関連記事:アマゾン、札幌にカスタマーサービスセンターを開設
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0124/ama.htm

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( 増田 覚 )
2005/11/01 17:50

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