ニュース
RSSリーダーのFeedly、Google Readerからの「独立」を完了
~Google Readerサービス終了まであと10日
(2013/6/20 10:47)
RSSリーダーのFeedlyは19日、これまで依存してきたGoogle Readerからの「独立」作業を完了し、この「Feedly Cloud Platform」運用を開始したと発表した。
7月1日に予定されているGoogle Readerサービス終了まであと10日と間近に迫っている中、Feedlyは最近Google Readerから乗り換えるための最有力候補の1つとなり、注目を集めている。
FeedlyではGoogle Readerからの独立に伴い、ユーザーにFeedlyアプリ、拡張機能の最新版へのアップグレード作業を完了するよう求めている。
これまで多くのRSSリーダーアプリケーションは、ユーザーインターフェイスを提供し、プラットフォームとしてはGoogle Reader APIに依存することが多かった。このためGoogle Readerがサービス終了するとサービスが利用できなくなる恐れがあったが、Google Reader APIに代わるプラットフォームがあれば、ほぼ同じ使い勝手でRSSリーダーを使用し続けることが可能になる。
Feedlyは新プラットフォーム開発を「ノルマンディープロジェクト」と名付けて開発を続けてきたが、19日に開発を完了。「Feedly Cloud Platform」の運用を開始したと発表した。現在このプラットフォームでは2500万フィードを常時アップデートし、毎日数十億記事の取り扱いに成功しているという。
Feedlyはユーザーインターフェイスとプラットフォームを併せ持つ、Google Readerの代替になり得る機能を備えたことになる。
FeedlyではAPI開発の表明以来、既に200名を超えるRSSアプリ開発者からの問い合わせを受けたといい、関心の高さがうかがえる。
今回のプラットフォーム稼働に伴い、Feedlyではこのプラットフォームを利用するCloudパートナーとしていくつかのサービスを発表した。Feedlyと他のサービスを簡単なイベントを記述することで結びつけられるIFTTT、ソーシャルメディア管理プラットフォームのSprout Social、Windows 8とWindows Phone向けRSSリーダーのNextgen Reader、Blackberry10とSymbian/Meego向けRSSリーダーのgNewsReader、Android向けRSSリーダーのPressとgReader、Android向けRSSウィジェットのPure News Widget、iOS向けRSSリーダーのNewsify、Windowsデスクトップ向けRSSリーダーのMenere'などがそれだ。
加えて、Feedlyのウェブ版も公開された。これはウェブアプリケーションとして、Internet ExplorerやOperaでも動作する。これまでFeedlyはiOS/Androidアプリ、またChrome、Firefox、Safariの拡張機能としてサービスを提供していたため、独自のウェブアプリケーション版を求めるユーザーの声が多く聞かれていた。
FeedlyではこれらのiOS、Androidアプリ、またウェブブラウザー拡張機能を利用しているユーザーに対して、Feedly Cloud Platformに対応した最新バージョンにアップグレードするよう勧めている。
具体的には、Chrome拡張機能を利用している場合、「chrome://extensions」タブから開発者モードを選択し、拡張機能をアップデートする。またFirefoxとSafariを利用している場合、手動でアプリを再インストールし、ブラウザを再起動する。また、iOS/Androidアプリを利用している場合、アプリストアから最新版にアップデートする必要がある。
また、認証にはGoogle認証が利用できるが、今後はTwitter、Facebook、Tumblr、LinkedInによる認証にも対応する予定だ。