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Yahoo!ポイントがTポイントに統合、T-IDはYahoo! JAPAN IDに統一

 ヤフー株式会社とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は、7月1日に「Yahoo!ポイント」の「Tポイント」への統合を完了し、「T-ID」の「Yahoo! JAPAN ID」への統一を開始した。

 Yahoo! JAPANでは、Yahoo!ショッピングなど同社のポイント対象サービスや提携サイトで付与していたYahoo!ポイントを、Tポイントに変更。ユーザーが所持しているTカードと連携させることで、Yahoo! JAPANの各サービスに加えて、TSUTAYAやファミリーマートなどのTポイント連携店舗でも利用が可能になった。

 また、IDについても両社の統一を開始。「TSUTAYA online」などCCCの共通ログインであるT-IDをYahoo! JAPAN IDに統合し、インターネット上ではYahoo! JAPAN IDでTポイントサービスを利用できるようにする。

SHIBUYA TSUTAYAで開催された記念イベント

 2日には両社のポイント・IDの統合を記念して、渋谷駅スクランブル交差点前のSHIBUYA TSUTAYAで記念イベントを開催した。

 ヤフー執行役員セントラルサービスカンパニー長の谷田智昭氏は、「以前からヤフーは、ポイントカードでパンパンな財布、たくさんありすぎて覚えきれないインターネットのIDとパスワード、ネットとリアルで共通で使えるポイントとIDがないという現状、これら3つの課題を解決したいと思っていた。そんな中でCCCと意気投合し、リアルで最強のポイントであるTポイントとインターネットで最強のYahoo! JAPANがタッグを組んで、ポイントはTポイントに、IDはYahoo! JAPAN IDに統合しようということで答が出た。これに満足することなく、CCCとの最強タッグでお客様がびっくりするようなサービスを次々と展開していきたい」とコメントした。

 CCC常務取締役の北村和彦氏は、「2010年7月からは、Yahoo!ショッピングでYahoo!ポイントと併存する形でTポイントも使えるサービスを提供してきたが、さらにこの両社が組めばより強力な連合ができるということで、2012年6月に資本業務提携に至った。これまでもネットとリアルのいろいろな提携はあったと思うが、リアルでポイントを貯めてネットでも使える、あるいはその逆もそうだが、これほど大規模感のある統合はなかったと思う。ネットとリアルの最強のポイントになったということで、流行の言葉で言えばO2Oということになるかもしれないが、さらによりよい情報をユーザーに提供して喜んでいただけるよう頑張っていきたい」とコメントした。

 現時点ではポイントサービスの統合のみで、両社の間でショッピング履歴などの共有・統合は行われない。今後についてヤフーの谷田氏は、「まずはポイント・IDの統合に注力するということで、情報の連携について今はまだ検討する前の段階。これからポイントが統合され、お客様に利用されていく中で、それらでたまっていく情報をお互いに利用できるのかということを検討していくステップを踏む。検討する上でも、お客様が感じる『気持ち悪さ』を無くすことは一番重要だと思っており、事業者視点ではなく、ユーザーファースト、ユーザー目線で考えていきたい」と語った。

ヤフーの谷田智昭氏
CCCの北村和彦氏

 イベントには、「ポイント統合記念アンバサダー」として、平成ノブシコブシの2人も登場。「吉村」「徳井」という2人の苗字が「Y」「T」であるとこからアンバサダーに選ばれたという説明に、「他にもそういうコンビはいると思いますけど」とツッコミを入れつつ、普段利用しているYahoo!とTポイントが統合されることでさらに便利になるとアピールした。

 両社ではポイント・IDの統合を記念して、Yahoo! JAPAN IDにTカード番号を紐付けたユーザーに抽選でTポイントが当たるキャンペーンや、総額1500万ポイントをバックするキャンペンなどを開催。また、イベントを開催したSHIBUYA TSUTAYAは期間限定でYahoo! JAPANがジャックし、店名看板の「Y」の文字がYahoo!の赤い「Y!」になるなど、ポイント・IDの統合をアピールしていく。

「ポイント統合記念アンバサダー」に就任した平成ノブシコブシの2人
SHIBUYA TSUTAYAの看板もYahoo! JAPANの「Y!」の文字に

(三柳 英樹)