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スマホ向け広告、フィーチャーフォン向けを上回る

 D2Cと日経BPは、スマートフォンおよびフィーチャーフォンをあわせた携帯電話向け広告市場に関するレポート「企業のモバイル広告利用動向」を発表した。国内企業(上場企業、有力未上場企業)4229社に対して、今年5月、アンケート調査を実施し、542社から得た回答から得られた内容となっている。

 広告を出す媒体として、企業がどういった媒体での出稿額を増やすか、同調査では企業の15.9%が「スマートフォン向け広告を増やす」と回答した。ちなみに新聞やテレビ、雑誌への広告を増やす意向の企業は9%前後で、デジタル広告でもパソコン向け広告を増やす企業は18.3%という。2011年度以降の流れでも、スマートフォン向け広告を増加させる企業の割合は増えてきているが、フィーチャーフォン向け広告を増やす考えの企業は年々減っている。

 2012年度の実績として、企業の13.3%がスマートフォン向け広告を実施したと回答。前回調査の10.9%、前々回調査の4.1%と比べて、右肩上がりの成長を記録した。一方、フィーチャーフォン向け広告を実施した企業は8.3%(前回13.2%、前々回16.9%)で、初めてスマートフォン広告がフィーチャーフォン広告を上回る結果となった。この傾向はコンシューマー向け商品を提供する企業に限ると、より顕著に表れている。

 スマートフォン向け広告を出していない企業でも21.6%が、そのうちコンシューマー向け商品を手がける企業では43.1%が、今後、スマートフォン向け広告を利用したいと回答しており、今後さらに活用が進むと期待される。

(関口 聖)