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富田倫生氏の追悼イベントが9月25日に開催、「青空文庫」支援基金も創設

 8月16日に死去した「青空文庫」呼びかけ人の富田倫生さん(享年61歳)を追悼するイベントが9月25日に開催される。追悼イベントおよび青空文庫の今後の活動を支援するために「本の未来基金」も創設し、一般から寄付を募る。

追悼イベントと「本の未来基金」を伝えるサイト

 イベント開催地は、東京都千代田区の「東京會舘ローズ・ルーム」。15時半から17時半まで「青空文庫の夢:著作権と文化の未来」と題したシンポジウムと、18時から20時まで献花・献杯や関係者スピーチ、富田さんの映像・写真を上映する「お別れ会」を行う。

 シンポジウムでは、前国会図書館長の長尾真氏、ボイジャー代表取締役の萩野正昭氏、弁護士の福井健策氏が講演。その後、ジャーナリストの津田大介氏や劇作家の平田オリザ氏、青空文庫の大久保ゆう氏を交えて、パネルディスカッションを行う。

 シンポジウムの定員は200人。参加費は無料で、専用サイトから事前に申し込める。お別れ会の参加費は5000円、申し込みは不要。イベントの主催は富田氏の妻である富田晶子と青空文庫の八巻美恵氏が共同代表を務める「富田倫生追悼イベント実行委員会」。

 追悼イベントと青空文庫の活動を支援する「本の未来基金」については、入金口座と運営の詳細を準備中。現時点で寄付したいという人向けに、専用のペイパル口座を用意している。寄付は1000円から行える。

(増田 覚)