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「WebMoneyファンクラブ」で1261件の不正ログイン、決済サービスとは別

 電子マネー/電子決済サービスを提供する株式会社ウェブマネーは29日、会員サイト「WebMoneyファンクラブ」において、外部から入手したと思われるID・パスワードを使った不正ログインが発生したことを公表した。

 8月28日から29日11時55分ごろの間、数十万件の不正ログイン試行があり、そのうち1261件でアカウントへの不正ログインに成功された。不正ログインを受けたアカウントでは、登録されていたメールアドレス、氏名、住所、生年月日、電話番号といった個人情報が閲覧された可能性がある。ウェブマネーでは。該当会員に個別連絡するとしている。

 不正ログインの発生を受けて、WebMoneyファンクラブは現在、サービスを一時停止中だ。

 WebMoneyファンクラブは、登録会員向けにキャンペーン情報やメールマガジンを配信したり、アンケート回答によるWebMoneyのプレゼントなどを行っているサービス。WebMoneyの電子マネー/電子決済とは別のサービスであり、サーバーも異なる。

 一方、WebMoneyファンクラブ上で提供している唯一の金銭的な取引としては、任天堂のプリペイドカードなどの販売があるが、決済手段はWebMoneyであり、クレジットカード情報などの与信情報は預かっていないとしている。また、そこで購入したPIN情報などの履歴が「マイページ」で確認できるようになっているが、今回の不正ログインでは、マイページが閲覧された痕跡はなかったとしている。

(永沢 茂)