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ヤフー、検索結果を3Dプリンターで出力する「さわれる検索」

 ヤフー株式会社は17日、次世代インターネットサービスのコンセプトモデルとして、音声入力したキーワードを3Dプリンターで出力する「さわれる検索」を発表した。ヤフーでは、コンセプトモデルを通じた広告表現の可能性を提示するとともに、盲学校の生徒たちに「さわれる検索」を利用してもらうプロジェクトを開始した。

「さわれる検索」コンセプトモデルとヤフーの宮坂社長

 「さわれる検索」は、検索と3Dプリンターを組み合わせることで、音声入力により認識したキーワードを3Dプリンターで実際の立体物として出力するサービス。ヤフーでは、コンセプトモデルとして実際に装置を試作。開始ボタンを押して検索したいものを話すと、音声認識結果や説明がディスプレイに表示されるとともに音声でもアナウンスされ、プリントボタンを押すと15分程度で3Dモデルが出力される。

ボタンを押して検索キーワードを音声入力
3Dデータが存在する場合にはボタンを押して出力

 ヤフー代表取締役社長の宮坂学氏は、「自動車メーカーが発表するコンセプトカーのように、インターネットの未来を指し示すコンセプトモデル」と説明。インターネットによって、情報を「見る」、音楽を「聞く」といったことは簡単になったが、さらに「さわる」ことができればより素晴らしいと考え、検索と3Dプリンターを組み合わせた次世検代索のコンセプトモデルとして「さわれる検索」を試作したと語った。

 ヤフー マーケティングソリューションカンパニーの内田伸哉氏は、「さわれる検索」のコンセプトモデルを通じて、新しい広告表現の可能性を提示していきたいと説明。広告の未来の可能性としては、映画に出てくるヒーローを出力して配布したり、新車の告知で車を360度から見てもらう、スマートフォンの発売とともにケースを配って告知するといった使い方が考えられるとした。

ヤフーの内田伸哉氏。手に持っているのは出力したYahoo! JAPANのロゴマーク
「さわれる検索」を通じた新しい広告表現の可能性を提示

 また、試作機を使ったプロジェクトとして、筑波大学附属視覚特別支援学校(盲学校)への導入を実施。9月4日にテスト導入として特別授業を実施し、9月13日まで学校内に試験的に「さわれる検索」の装置を試験的に設置。さらに9月20日〜10月18日の約1カ月間を本格導入として、盲学校の生徒に自由に体験してもらう。

 盲学校への導入プロジェクトについては特設サイトも設置し、生徒がどのような3Dモデルを作成して「さわれる」体験を行ったかを紹介する。また、生徒が検索したものの3Dデータが存在しなかったキーワードについては一覧を表示し、一般から3Dデータを募集する。

 プロジェクトには、企業も「3Dデータの協賛」という形で参加しており、9月17日現在では株式会社アマナイメージズ、日産自動車株式会社、東武タワースカイツリー株式会社の3社が参加。現時点では約110種類の3Dデータが登録されており、今後一般からのデータ募集でさらにデータを増やしていきたいとしている。

 今後は、「さわれる検索」を有効活用してもらえる機関を選定し、装置を寄贈する予定。また、9月18日〜19日にはデジタルマーケティングカンファレンス「アドテック東京」に出展し、一般にも公開する。

「さわれる検索」を盲学校に導入するプロジェクトを開始
特設サイトを開設し、生徒たちが「さわった」体験を紹介
存在しなかった3Dデータの一覧も公表し、一般から募集する
3Dデータ協賛企業
(左から)ヤフーの内田氏、宮坂氏、筑波大付属特別支援学校副校長の星祐子氏

(三柳 英樹)