ニュース

「ウイルスバスター」最新版発売、Twitterのプライバシー設定もチェック

 トレンドマイクロ株式会社は19日、PC用セキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」の最新版を発表した。まずはトレンドマイクロ・オンラインショップで先行販売し、10月3日からは店頭販売なども開始する。

 対応OSは、Windows 8.1/8/7/Vista(SP2以上)/XP(SP3以上)、Mac OS X 10.7 Lion/OS X 10.8 Mountain Lion。価格は、ダウンロード版の1年版が4980円、3年版が1万1800円、パッケージ版の1年版が5980円、3年版が1万2800円など。なお、ウイルスバスター クラウド既存製品の有効期間内のライセンス保有者は無料でアップグレード可能。

トレンドマイクロ株式会社取締役副社長 日本地域担当 グローバルコンシューマビジネス担当の大三川彰彦氏。19日に都内で開催した記者発表会で、「ウイルスバスター クラウド」はじめ、Android向け「ウイルスバスター クラウド」など、コンシューマー向け新製品を発表した

 最新版では、昨年発売した前バージョンより搭載した「プライバシー設定チェッカー」の対応を拡大した。これは、ユーザーのSNSアカウントにおける投稿の公開範囲など、プライバシー関連の各種設定をスキャンし、ウイルスバスター クラウドの画面上から統一的に確認できる機能。従来対応していたFacebookに加え、TwitterとGoogle+にも対応した。

 Facebookで10項目、Twitterで4項目、Google+で4項目の設定項目を確認することができ、プライバシー保護の観点からリスクが懸念される設定になっている項目を提示。プライバシー設定チェッカーの画面上で、推奨される設定に変更できる。例えばFacebookでは、新規アカウントを登録した直後のデフォルト状態で、10項目すべてについて確認が必要だとして一覧表示される。

「プライバシー設定チェッカー」画面(Facebook)
「プライバシー設定チェッカー」画面(Twitter)
「プライバシー設定チェッカー」画面(Google+)

 このほか、メニュー画面など大きく変更された点はないが、内部のチューニングを行ったとしており、パフォーマンスを向上。特にリアルタイムスキャンの時間が短縮され、従来バージョンと比較して、ファイルインストール時のスキャンで16.9%、ダウンロード時のスキャンで3.7%短縮されるとしている。

 Windows版では、ファイルの使用人数や使用期間など、統計データを分析して安全かどうかを判断し、不審なプログラムについては警告を表示する「コミュニティインテリジェンス」を強化。ダウンロードファイルに加え、メール添付ファイルにも対応した。また、10月18日にリリース予定のWindows 8.1にも対応する。

「ウイルスバスター クラウド」トップ画面
「コミュニティインテリジェンス」によるポップアップ表示

 PCの操作方法やトラブルの相談といったサポートサービスをセットにしたパッケージは、「ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート」として刷新した。サポート対象機器を、従来のWindows、Mac、プリンターなどの周辺機器に加えて、Android/iOSスマートフォンおよびタブレットにも対応。また、SNS(Facebook、Twitter、Google+、LINE)の操作方法やプライバシー設定などの問い合わせも受け付ける。電話またはメールで、365日(9時~24時)対応する。価格は、ダウンロード版の1年版が7680円、2年版が1万3180円、3年版が1万7680円など。

「ウイルスバスター クラウド」
「ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート」

 トレンドマイクロ取締役副社長の大三川彰彦氏は、SNSのプライバシーなどをいかに簡単に安全に設定してデジタルライフ楽しんでもらうかを重視してコンシューマー向けのセキュリティ新製品・サービスを開発したと説明。ウイルスバスター クラウドのほか、セキュリティに関する最新情報を提供する新たなWindowsストアアプリ「トレンドマイクロコネクト」も10月下旬より提供することなどを明らかにした。

 トレンドマイクロコネクトは、トレンドマイクロ製品を使用していないユーザーでも無料で利用でき、特集記事やニュース、初心者向けのコラムや動画などを見ることができる。また、トレンドマイクロ製品のユーザーであれば、各端末にインストールされている同社製品やライセンス期間の情報を確認可能。ライセンス更新などの手続きもアプリから行えるという。

「トレンドマイクロコネクト」の概要
トレンドマイクロ株式会社上席執行役員 コンシューマビジネス統括本部長の大場章弘氏。「ウイルスバスター」新製品の強化ポイントなどを説明した
新製品の強化ポイント(機能)
新製品の強化ポイント(製品・サービス)

(永沢 茂)