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ついにGmailとGoogleカレンダーデータの持ち出しが可能に

〜米GoogleがTakeoutに機能追加を発表

 米Googleは5日(現地時間)、GmailとGoogleカレンダーのデータを持ち出すエクスポート機能を追加すると発表した。これによって他のメールやカレンダーサービスへの移行、Googleがサービスを中断または停止した場合に備えてのデータのバックアップが簡単にできるようになる。

 これまでGmailやGoogleカレンダーのデータエクスポートには、サードパーティー製ソフトウェアを使用するか、自分で手法を編み出して面倒な手順を踏むしかなかった。

 エクスポート機能は、GoogleアカウントのGoogle Takeoutサービスで提供される。Googleカレンダーのデータ持ち出しは発表と同時に全ユーザーが利用可能。Gmailについては、「数カ月間かけて機能をロールアウトしていく」と説明している。Googleアカウントのデータダウンロードページからアーカイブを作成することで利用できる。

 Googleはこれまで、データ持ち出し機能を他のサービスでも提供してきた実績を持つ。ユーザーが作成したデータは自由に持ち出せるようにすべきであり、特定のサービスにロックインしないようにすることが重要だと考えているからだ。

 すでに持ち出しに対応済みなのが、Google+、YouTube、Googleドライブ、Google Voice、Googleプロフィール、Googleコンタクト、Googleハングアウト等のデータがある。今回これらに加えて、ユーザーが最も待ち望んでいたGmailとGoogleカレンダーについても対応した形だ。

 Googleカレンダーのデータは、iCalendarのICSファイル形式で持ち出しができる。GmailのデータはMBOXファイルで、ダウンロード時にはZIP形式に圧縮されて提供される。MBOXファイルはMicrosoft Outlook 2011、Mozilla Thunderbird、AppleのMail等、主要なメールクライアントによってサポートされており、簡単にインポートできる。

 デフォルト設定では、全メールが1つのMBOXファイルに含まれる。しかし、ユーザーが指定すればラベルごとにエクスポート可能だ。データ持ち出し可能回数には制限があり、1日3回、1週間に合計7回までだ。この制限についてGoogleでは「この制限に不便を感じるユーザーはほとんどいないと考えている」と説明している。

 注意すべき点として、エクスポートされたGmailデータにはメッセージのラベルデータとして「X-Gmail-Labels」ヘッダーがCSVフォーマットで保存されている。このヘッダーを認識するメールクライアントは現時点で存在しない。Googleでは「ほとんどのメールクライアントでは、このデータを利用できるようにする拡張機能を作成できる」と説明している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)