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米MS、Gmailから「Outlook.com」への乗り換えをサポート
~Gmailの全アーカイブを移行する機能を追加
(2013/12/12 11:08)
米Microsoftは11日、Gmailの全アーカイブをMicrosoftのウェブメールサービス「Outlook.com」に簡単移行できる機能を、Outlook.comに追加したと発表した。数週間以内に全ユーザーが利用できるようになるとしている。
機能ではGmailアカウントへの権限をOAuthでOutlook.comに与え、Gmailに変更を加えずに、連絡先やラベル情報を含め、バックグラウンドでOutlook.comに移行する。Gmailはそのまま継続利用可能だ。
米Googleは12月6日にGmail全データの持ち出しに対応したばかり。Googleサービスへのロックインへの懸念は多少解消されたと言える。それでも万が一の場合に備えて、また新機能を利用したいために、別のメールサービスを利用したいと考えるユーザーにとっては朗報だ。
新機能は、Outlook.comアカウントのオプションメニューに追加されたメールのインポート機能を利用する。Googleアカウント情報への権限をOAuthでログインして与えれば、あとは指示通りに進めていくだけでよい。
GoogleアカウントとOutlook.comが接続され、連絡先や全メールアーカイブがバックグラウンドでOutlook.comに移行される。GmailのラベルはOutlook.comのフォルダに転換される。この際Gmailアカウントには何も変更が加えられず、「あなたのメールの既読/未読ステータスを含め、受信箱の構造は保持される」としている。
コピー作業が行われている間、Outlook.comからログアウトしていても良い。バックグラウンド作業が完了すると、メールで通知されるとしている。
また、Gmailのメールアドレスを引き続き使用できるようにセットアップしてくれる。したがってOutlook.comからメール送信する場合に、Gmailのアドレスを引き続き利用できる。Gmailに届くメールも自動的にOutlook.comに転送される。そのためGmailに戻りたくなった場合には、すぐに戻ることが可能だという。
インポートする際の注意点として、GmailのラベルとOutlook.comのフォルダの違いがある。Gmailはメールをラベルで管理できるため、1通のメールに複数のラベルを割り当てられる。それに対してOutlook.comはフォルダで管理する。そのため、インポート時に1通のメールが複数のフォルダに重複してコピーされ、Outlook.comの使用可能容量を圧迫することになりかねない。不必要な数のフォルダが作成されてしまうこともあり得る。このため、Microsoftではこの問題を避けたい場合、インポート前にGmailのラベルを整理することを勧めている。