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モバイル/スマホ普及しつつも固定回線の利用世帯93.5%、単身者でも85.4%

 NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は11日、インターネットを利用している約3万世帯を対象に実施した「世帯における通信回線の利用実態」調査の結果を発表した。

 調査は、「スマートフォンの普及やWiMAXなどのモバイルインターネットの高速化など、利用できる通信回線や選択できるデバイスの幅が広がりつつある中で、世帯においてどのような通信回線が利用されているのか」を調べるのが狙い。これによると、世帯における固定インターネット回線の利用率は93.5%。回線種別の内訳は、光ファイバー(FTTH)が67.6%、ADSLが17.1%、ケーブルテレビ(CATV)が15.3%、ISDN・加入電話等(ナローバンド)が0.5%だった。

 なお、単身世帯に限れば、固定インターネット回線の利用率は85.4%となり、全体平均に比べて低い結果となっている。

 また、固定電話を契約している世帯は86.0%(加入電話46.1%、IP電話6.6%、ひかり電話33.3%の合計)あったが、単身世帯では60.5%だった。単身世帯の4割が固定電話を契約していないことがわかったわけだが、裏返せば、単身世帯であっても過半数は固定電話を契約していることになる。

 モバイルに関しては、スマートフォンを1台以上契約している世帯は61.5%だった。世帯人員数別に見ると、やはり世帯人数が多くなると誰かがスマートフォンを契約している割合は高くなる。5人以上の世帯では、1人以上がスマートフォンを契約している割合は78.8%に上った。一方、単身世帯では50.7%、2人世帯では48.7%だった。

 インターネット回線やスマートフォンなど、複数の通信回線を契約している世帯における通信費は、1カ月平均1万円〜2万円が最も多く、35.4%がこのレンジだった。ここ1〜2年での通信費の支出額については、「変わらない」との回答が53.5%を過半数を占めるが、「とても増えた」が8.4%、「やや増えた」が23.3%で、合計31.7%が「増えた」と回答。「やや減った」の6.5%や「とても減った」の0.9%を上回っている。

 こうした通信費については、74.5%の世帯が「削減したい」と回答。具体的な削減の方法(複数回答)は、「もっと安い固定インターネット回線に乗り換える」が28.4%、「無料通話アプリ等を利用して通話料金を減らす」が14.6%、「固定電話を解約する」が9.8%、「WiMAX等を契約してスマートフォンの通信プランを安くする」が6.8%、「スマートフォンの台数を減らす/解約する」が4.7%、「携帯電話の台数を減らす/解約する」が4.4%、「固定インターネット回線を解約する」が3.6%、「映像サービスを解約する」が1.1%の順。

 この結果から「契約している通信回線を解約するのではなく、より利用料金が安いもの、無料で利用できるものをうまく活用して、通信環境を保持したままコストを抑える方向が望まれている」と指摘。また、何かを解約する場合には、固定電話がまず候補に挙げられることがわかるとしている。ただし、最も多かった回答は「削減したいが方法はわからない・決めていない」の39.2%だった。

 調査は、「NTTコムリサーチ」(旧「gooリサーチ」)の登録モニターを対象に、非公開型インターネットアンケートで11月21日〜26日に実施し、2万9630人から有効回答を得た。回収したサンプルに対しては、2014年国勢調査の世帯構成比を用いて補正している。

(永沢 茂)