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NEC、ISP子会社「BIGLOBE」を投資ファンドに売却との報道

 日本電気株式会社(NEC)が、ISP子会社のNECビッグローブ株式会社(BIGLOBE)を売却する方針を固めたとの一部報道があった。日本経済新聞の21日付記事などで報じているもので、投資ファンドの日本産業パートナーズに売却する方針であることなどを伝えている。

 NECでは、「NECビッグローブ社のさらなる成長の実現に向け、当社は株式売却も含め様々な検討を行っておりますが、報道された内容について決定した事実はありません」とするコメントを発表している。同社は、BIGLOBEの発行済み株式の78%を保有している。

 NECは、1986年4月にパソコン通信・データ通信サービス「PC-VAN」、1995年2月にインターネット接続サービス「mesh」、1995年6月にコンテンツ販売サービス「CYBER PLAZA」をそれぞれ開始。これらを統合するかたちで、1996年7月に総合インターネットサービスのBIGLOBEが誕生した。その後、2006年7月にNECビッグローブとして分社化。約600人の従業員を抱える。

 NECビッグローブの2012年度の売上高は841億円で、その8割をISP事業が占めている。そのほかの事業は、コンシューマー向けアプリ/ポータルサービスが1割、企業向けクラウドサービスが1割。

 2013年6月末時点のブロードバンド接続サービス利用者数は302万人で、ほとんどがFTTHサービスの会員。

(三柳 英樹)