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Googleなど5社、米国政府からの情報開示要請件数を公表

 米Googleなどは3日、米国政府からの情報開示要請に関するデータを公開した。

 米国政府からの情報開示要請のうち、外国情報監視法(FISA)や国家安全保障書簡(NSL)に基づくものについては、個別の件数を公表することが政府から許可されていなかった。

 これに対して、Google、Microsoft、Yahoo!、Facebook、LinkedInの5社が開示許可を求め、米司法省は1月、FISAとNSLそれぞれの半年間の要請件数を1000件単位で公開するか、両要請の半年間の合計件数を250件単位で公開することを認めた。これに基づき、5社が過去の件数も含むデータを公表した。

 Googleが2013年1月~6月に受けた、FISAに基づく情報開示要請件数は、コンテンツ要請(メールの文面などを含むもの)が0~999件、アカウント数が9000~9999件。非コンテンツ要請(メールのヘッダー部分などコンテンツを含まないもの)が0~999件、アカウント数が0~999件。NSLに基づく情報開示要請件数は0~999件、アカウント数は1000~1999件。

 2009年からの過去の要請件数も公開されている。FISAに基づくコンテンツ要請のアカウント件数は2009年から増加を続けてきたが、2012年7月~12月の1万2000~1万2999件からは減少した。

 Microsoftが2013年1月~6月に受けた、FISAに基づく情報開示要請件数は、コンテンツ要請が0~999件、アカウント数が1万1000~1万1999件。非コンテンツ要請が0~999件、アカウント数が0~999件。NSLに基づく情報開示要請件数は0~999件、アカウント数は1000~1999件。

 Yahoo!が2013年1月~6月に受けた、FISAに基づく情報開示要請件数は、コンテンツ要請が0~999件、アカウント数が3万~3万999件。非コンテンツ要請が0~999件、アカウント数が0~999件。NSLに基づく情報開示要請件数は0~999件、アカウント数は0~999件。

 Facebookが2013年1月~6月に受けた、FISAに基づく情報開示要請件数は、コンテンツ要請が0~999件、アカウント数が4000~4999件。非コンテンツ要請が0~999件、アカウント数が0~999件。NSLに基づく情報開示要請件数は0~999件、アカウント数は0~999件。

 LinkedInは、FISAとNSLの要請件数の合計を公表。2013年1月~6月に受けた要請件数は0~249件、アカウント数は0~249件。

(三柳 英樹)