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削除された「Flappy Bird」の悪質な偽アプリに注意、トレンドマイクロが警告

 トレンドマイクロ株式会社は12日、人気になった後に作者が突然アプリストアから削除したことで話題となったゲームアプリ「Flappy Bird」について、偽アプリをオンライン上で多数確認したとして、注意を呼び掛けた。

 トレンドマイクロのTrendLabsによると、偽のAndroid版Flappy Birdは特にロシアとベトナムのサードパーティのアプリストアで多く確認され、見た目は元のアプリと変わらない。しかし、これらの偽アプリは、有料SMSによってユーザーの電話料金に料金が加算されるといった、高額な料金が発生するサービスを悪用するもので、インストール時には本来のアプリでは必要とされない、SMSの読み取りおよび発信への許可が求められる。

偽のFlappy Bird
SMSの読み取りおよび送信の許可を求められる

 これらの偽アプリは、密かに司令サーバーに接続してコマンドを受信してテキストメッセージを送信するなど、高額料金が発生するだけでなくユーザーの個人情報が漏えいする危険がある。

 また、TrendLabsが確認した他のバージョンでは、本来無料であったはずのアプリに支払い機能が備えられており、ポップアップ表示でゲームへの支払いを求めるようになっていた。

 トレンドマイクロでは、セキュリティ対策アプリでこれらの偽アプリの検出に対応しているが、削除されたFlappy Birdを探しているAndroidユーザーは、アプリをインストールする時には特に注意してほしいとしている。

(三柳 英樹)