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ヤフー、今度は“予約革命”、「Yahoo!トラベル」の成約手数料を無料化

 ヤフー株式会社は26日、インターネット宿泊予約事業における新戦略を発表した。「Yahoo!トラベル」に“直販ビジネス”を一部導入するとともに、予約成立時に宿泊施設がヤフーに支払うシステム利用料を無料化する。

「Yahoo!トラベル」新掲載プランのプロモーションサイト

 Yahoo!トラベルでは従来、宿泊予約事業者から提供を受けた宿泊施設情報を掲載し、予約成立ごとに手数料を徴収する“アフィリエイト型”のサービスを展開してきた。新戦略では、これに加え、宿泊予約事業者を介さずにヤフーと宿泊施設が直接契約を結んでYahoo!トラベルに掲載する直販ビジネスを導入する。

 直販ビジネスでは、システム利用料が無料になるほか、初期費用や年・月額固定費もかからない。ただし、宿泊予約者に還元するTポイント(最低で5%、最大14%まで宿泊施設が自由に設定可能)の原資5%+ポイント手数料0.3%を宿泊施設が負担する必要がある。

 このほか、Yahoo!トラベルから外部サイトへのリンクを解放。宿泊施設が自社サイトへのリンクを無料で掲載できるようになる。

 直販ビジネスによる新掲載プランは26日より申し込みの受付を開始。今夏に予定しているYahoo!トラベルのリニューアルオープン時より新サービスを開始する。ヤフーでは宿泊施設を開拓する営業人員も増強する。

 ヤフーは昨年10月、「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」のストア出店料を無料化するなどの“eコマース革命”施策を発表。これに続いて今回、“予約革命”を掲げ、宿泊施設のかかえる負担を軽減すべく、Yahoo!トラベルでの無料化施策を決定したとしている。

(永沢 茂)