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ID連携のAPI標準仕様「OpenID Connect」が承認される

 米OpenID Foundationは26日、ID連携のAPI標準仕様「OpenID Connect」が最終承認されたと発表した。

 OpenID Connectは、さまざまなウェブサイトやモバイルアプリなどの間でID連携を可能にする仕様。従来の「OpenID」規格の次期バージョンとして策定が進められ、ウェブサービスなどの認証に広く用いられているOAuth 2.0をベースにアイデンティティ層を拡張することで、ウェブアプリケーションやモバイルアプリなどでの利用を容易にした。

 OpenID Foundationでは、すでにGoogleやMicrosoft、Deutsche Telekom、Salesforceといった企業のサービスにOpenID Connectが実装されていると説明。また、通信事業者団体のGSMAが発表した携帯電話番号ベースの認証サービス「Mobile Connect」もOpenID Connectを利用するもので、今後世界のモバイル事業者800社以上に適用される可能性があるとしている。

 一般社団法人OpenIDファウンデーション・ジャパンでは、OpenID Connectの仕様群の日本語訳を公開した。日本においても、OpenID Connectはすでにヤフーやミクシィ、楽天などの企業のサービスでサポートされているとして、OpenID Connectをサポートする企業・団体などからのコメントを公開している。

(三柳 英樹)