ニュース

後で読むアプリ「Pocket」がAndroid Wear用SDKを公開

~通知からワンタップでPocketに保存

 後で読む機能を提供している米Pocketは20日、米Googleが18日に発表したウェアラブルプラットフォームAndroid Wear対応SDKを公開した。

 SDKを利用することで、Android Wear搭載スマートウォッチアプリにPocketへの保存機能を追加できる。Pocketではプロトタイプを作成、GitHubでコードを公開している。プロトタイプの画面もブログで公開し、アプリ開発者の想像力を刺激する。利用場面や用途が定まらないスマートウォッチへの新たな提案だ。

 Pocketでは次のような利用場面を提案する。

 「友人があなたに面白い記事を送ると想像してほしい。あなたのAndroid Wearスマートウォッチにアラートが表示され、あなたは考える。『うーん、後で通勤時間に読んでみたいな』。スワイプして、Pocketに保存するためのアクションがポップアップ表示される。ここでシングルタップするだけで、あなたは読む時間ができたときに、いつでも記事を読むことができるようになる。」

Pocketのトップページ
https://getpocket.com/

 このプロトタイプでは、記事の中身を見られないようにし、あくまでも記事や動画は後で読む機能に特化していることがスマートウォッチのユーザーインターフェイスとして注目できる。記事は狭い画面では読みにくい。あとでゆっくりと、スマートフォン、タブレット、デスクトップの画面で読めばよいという割り切りだ。

 以前Pocketがサムスンの「GALAXY Gear」スマートウォッチ用アプリを公開したときには、小さな画面に記事を表示し、記事の音声読み上げ機能を搭載していた経緯がある。

 スマートウォッチはまだ本格的な普及に至っていない。それだけに効果的な使い方、最適な利用場面はまだ模索中と言える。今はまだGoogle Now、メール、ツイート、スケジュール管理、などにとどまっている。

 今回のSDKは通知に対してのアクションだけに特化するため、様々なアプリに搭載されれば、意外と生活習慣になじむ可能性もある。

(青木 大我 taiga@scientist.com)