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モバイル端末を狙った不正・高リスクアプリが200万を突破、トレンドマイクロ

 トレンドマイクロ株式会社は1日、モバイル端末を狙った不正アプリと高リスクアプリの総数が200万種を超えたと発表した。

 トレンドマイクロの調査では、同社のモバイルアプリケーション評価技術により不正アプリまたは高リスクアプリと判定されたアプリが、2013年9月に100万種を突破。わずか半年でその数が2倍になった。

モバイル端末を狙った不正アプリおよび高リスクアプリの総数

 トレンドマイクロでは、2004年に最初に確認された不正アプリはNokiaの端末に感染する「SYMBOS_CABIR」で、試作品のようなものだったが、不正アプリが脅威の全体像の中で爆発的に増加したのは、スマートフォンの時代になってからだと説明。ポップアップのメッセージなどの比較的無害な不正アプリから、「高額料金が発生するサービス悪用」や情報収集、バックドア型活動、ルートキット機能を備えるものまでさまざまな活動を行うものが登場したとしている。

 さらに、2014年にも新たな活動を行うアプリが登場しているとして、匿名ネットワークのTorを利用する不正アプリや、正規のアプリを簡単にトロイの木馬化できる不正アプリとしてアンダーグラウンド市場で販売されている「DENDROID」、Bitcoinのマイニングを勝手に行う不正アプリなどを紹介。サイバー犯罪者は、新しい犠牲者を獲得するために、遠隔から実行できるものであればどんなものでも利用しようとしているとして、注意を呼び掛けている。

(三柳 英樹)